クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

壁クロス張り替え工事

2024年07月30日 | エトセトラ
壁クロス張り替え工事

2024年7月30日。今日、自宅和室の壁改修が終わった。1日1部屋のペースで、先週末から3日かけての工事だった。築40年以上ともなると、土壁はどうしても表面がボロボロ崩れてくる。指や服が触れるたびに、ザラザラと砂がつく。これが嫌だった。早くクロスに張り替えたいなあと思いつつも、経済的な理由と直したい箇所の優先順位から、ずっと後回しになっていた。昨年大がかりな水回りリフォームと外構フェンスの設置を行なったことで最大の課題がクリアされ、今年ようやく壁の方に順番が回ってきたというわけである。実のところ、この春先には障子の張り替えを済ませており、さらに来月(8月)には1階の窓4か所のエコ断熱工事が控えているという状況だ。

振り返ってみると、ブログ主は年始当初に1年の抱負を語り、その中で「障子や壁、畳などのリフォームを、出来たらやりたい」みたいな文言を並べていた。その当時は正直、「今年1年で全部をやるのは、難しそうだな」と思っていた。それがここへ来て一気に動く流れになった理由は勿論、去る3月に起きた転倒~手術入院という“事件”である。激しいころび方をしたときに、もしブロックの角か何かに頭をぶつけて意識をなくしていたら、あの後に来た夜の冷え込みによって、ほぼ間違いなく自分はこの世を去っていた。

内臓に関する6月の検査結果はいずれも良好だったので、「残りの寿命は、何年か」などと考える必要は今のところなさそうだが、不慮の事故死は予想が出来ない。そうなった場合、貯蓄をどれほど残してあっても全く意味がない。あの世へ、お金は持って行けないから。母の長期入院によって月々2万円超の赤字が出続けている現状に変わりはないけれども、大きな貯金を遺したまま事故か何かで突然タヒんでしまう馬鹿らしさより、日々の生活の質を改善するための有意義な出費なら、もうどんどん行っちゃって良いではないか。お金の価値は、使って何ぼ。どれだけ貯め込んだかよりも、どれぐらい活かしたか。そっちの方が本質やて。w ・・・そんな考えからの、一連の決意だった。

で、今回の工事。正解だったと思う。白系統の明るい色を持つクロス壁は、部屋の中にいて実に心地よい。1階和室の「床の間」の印象変化は特に劇的で、設計した父はうぐいす色の土壁を作らせたが、ブログ主は回りの壁以上に白いクロスを使ってもらう事にした。その結果、部屋全体がパーっと明るくなった。

寂しいのは(「最後は結局、またその話か」と言われてしまいそうだが)、「今年は家じゅうの障子がきれいになって、和室の壁も全部新しいクロスを張って、明るくなったよ」と教えてあげたい母がもう、何も分からない状態になってしまっていることだ。本人が目を覚まして分かっていそうな様子だったら看護スタッフさんに読みあげてもらおうと、不定期ながら20通近く手紙を書いてきたのだが、それももう駄目なようだ。

(※ただ、母の反応が今どんな状況なのかと看護スタッフに問い合わせる手紙を書いたとき、そこの事務員から、「そのような質問に、こちらがお答えする義務はありません」と、白紙回答をよこされた。何だかんだ言っても、母を置いてくれている有りがたい病院なので不毛なバトルは望まないのだが、今後の展開がどうなるかは未知数。)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする