クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

カッチーニの<アヴェ・マリア>~YouTube動画から

2013年01月31日 | 演奏(家)を語る
日本と日本人を苦しめてきた最悪の政権が先月ようやく終わり、ほっとした気持ちで新しい年を迎えたと思ったら、もう1ヶ月が経ってしまった。早いものだ。私もこのところ忙しくて、クラシックのCDなどもなかなかゆっくり聴いていられない。ということで、今回もただ「ブログ主は無事、生存しています」と報告するだけの記事になってしまうのだった(苦笑)。

先日、「ようつべ」サイトをいろいろ見て回っていたら、ちょっとびっくりするような動画が見つかった。ベアトリサ・オクロヴァ(と、読んでいいのかな)という人が歌ったカッチーニの<アヴェ・マリア>である。画面下のコメント欄に日本人リスナーと投稿者本人らしき人との質疑応答が見られるのだが、そこでの回答を信じるなら、これを歌っているオクロヴァさんは何と70歳。本当だろうか?その年齢で、これだけの声を保っていられるものなのか。もっと若い女性歌手(ひょっとしたら、昔のご本人?)が歌った音源に、このおばあちゃんが口パク映像を重ねて作ったんじゃないかという抉った見方もしたくなるような、ある意味、“信じ難い動画”である。

ただ私自身は、カッチーニの<アヴェ・マリア>に関する限り、これまで耳にしてきた他のどの歌手たちの録音よりも、この動画の声と歌唱に最も強い感動を覚える。百聞は一見に如かず。映像と声の強烈なギャップに戸惑いながら、天来の名曲を心ゆくまでご堪能いただきたい。もし何だったら、目をつぶるか、映像を最小化してモニターの下に引っ込めるなどして、音声だけを聴いていただけると良いかもしれない。極端な話、歌っているのが映像とは別の人であったとしても、私は全然かまわない。ここで得られる感動には、何の変わりもないから。

カッチーニの<アヴェ・マリア> (歌)ベアトリサ・オクロヴァ (オルガン伴奏)L・シシュハノヴァ



【2013年1月31日現在の再生回数 : 29424回】
コメント
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