クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

8ヶ月目の検査

2010年01月30日 | エトセトラ
退院以来4ケ月ごとにまとまった検査を受けるよう、私は医師から指示されている。で、先週8ヶ月という節目での検査を受け、今日その結果を聞きに行ってきた。昨年がんを切除した大腸とは違う臓器に、2ミリほどのポリープが出来ているようだ。が、医師の様子からすると、これは大した問題ではなさそうである。他の内臓にも小さな膿疱がCT画像に見られるとのことで、まあ年を取ればいろいろと出てくるわなあ、と我ながらちょっと気が沈んだ。一方で幸いだったのは、2つの腫瘍マーカー(CEAとCA19-9)が前回の4ヶ月目検査よりも小さな数値になっていたこと。私にとって最も恐ろしい事態は、「レントゲンやCTに写らないぐらいの小さながん細胞が、全身に飛び散っている状況」である。それらがたとえば脳や骨に居ついて増殖し始めたら、極めて危険だ。このパターンが一番怖い。だから腫瘍マーカーの数値が縮小傾向にあるというのは、私には結構嬉しいサインだったりするのである。

次の検査は、退院後1年という大きな節目になる。今度は大腸の内視鏡をやらねばならないらしい。「腸内にポリープなどが見つかったらその場で切るという形を取るので、術前に麻酔をした方がいい。一泊の入院が必要になるね」という医師の話。もう少し期日が近づいたら具体的な日取りを打ち合わせましょう、ということになって、今日はそのまま帰ってきた。

抗がん剤の服用はもう終了しているが、食事内容には相変わらずしっかり気を使っている。脂っぽいものやしょっぱいもの、あるいは肉類や乳製品といったあたりは極力避け、かわりに青背の魚や緑黄色野菜、果物などを多く摂るようにしている。(魚のDHAやEPA、果物等のビタミンCには優れた抗がん作用があるらしい。)1日3食のうち1度は必ず、発芽玄米入りのご飯を食べるようにもしている。玄米を食するようになってから、いわゆる「お通じ」が良くなった。以前のような便秘とか下痢とかいったお腹の不調が、もうほとんどゼロと言ってもいいぐらいに無くなった。(玄米は白米よりもお値段割高なのがつらいところだが、健康にはかえられない。)

さて音楽CDだが、こちらもマイペースで聴き続けている。と言っても、オペラ全曲からはちょっと離れがち。お正月早々にクレメンス・クラウスが指揮したJ・シュトラウスの<こうもり>全曲(デッカ盤)を聴いたのが、今のところ今年唯一のオペラ全曲鑑賞になっている。一方、年明け以来割と身を入れて聴いたものといえば、パールマンとレヴァイン、ウィーン・フィルの共演によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集(G)とか、ジャクリーヌ・デュ・プレのコンチェルト録音集・4枚組(EMI)といったあたり。今更ながらだが、どちらも大変に聴き栄えのする名演奏のセットだ。しかしモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集なんて、以前だったら「かったるい」の一言で軽くシカトしていたものだったが、偏屈マニアを標榜してきた私の感性もだんだん変わりつつあるのだろうか・・。全盛期のパールマンが奏でるヴァイオリンの美音に聴き惚れつつ、モーツァルトの音楽にも安らぎを見出すようになったのだ。(ところでパールマンの録音というのは非常に数多いのだが、協奏曲部門に限って言えば、バレンボイムとのサン=サーンスの3番、ヴィエニャフスキの2番、それとこのレヴァインと組んだモーツァルトの全集が、一応私の中でのベスト3になるのかな。)

―というところで、今回はこれにて。
コメント (4)
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