クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

厳寒の1月。ベームのR・シュトラウス~オペラ廉価ボックス(PartⅡ)

2018年01月30日 | エトセトラ
2018年1月。とんでもなく寒い日が続いている。今年の冬はかなりキツい。床が板張りになっている洋間など、先週27日(土)の朝起きて室温を見に行ったら、1.0℃!冷蔵庫のチルドルームみたいになっていた。自分で言ってりゃ世話無いが、本当に東京の住宅かよと。w この何年か使う量が少なくなっていた液体絆創膏も、今年はフル出動。手の指ばかりでなく足の裏まであちこち割れてあかぎれを起こし、歩くたびにビリビリ痛むので。あっちにペタペタ、こっちにペタペタ、しみる薬を塗る毎日。早く暖かい陽気になってほしい。灯油代も大変だし(苦笑)。

さて、音楽CDの話。今月は期間限定特価で、カール・ベームの指揮によるR・シュトラウスのオペラ全曲録音を集めた廉価ボックス・セットを1つ買った。これは第1集(PartⅠ)、第2集(PartⅡ)と2つに分けて発売されている物だが、今回買ったのは第2集の方。と言うのは、長らく入手困難になってしまっている<影のない女>全曲のデッカ音源が収録されているから。オペラ・ファンには周知の通り、カイルベルトの指揮による同曲のライヴ盤と並んで、ステレオ初期の代表的名盤と讃えられていた逸品である。演奏についての感想は、多くの人がこれまでに語ってきた論評とほぼ同じ。ベームの指揮はさすがという感じで、大変鮮やか。歌は、女声陣が概ね優秀なのに比べて、男声陣が弱い(と言うか、冴えない)。

それよりもむしろ、今回はっきりと書いておきたいのは、この箱入りセットCDの音の悪さ。古いライヴ音源ならまだしも、デッカのセッション録音がこんなくすぼけた音であるはずが無い。今も当ブログ主の手元にある<エレクトラ>全曲のグラモフォンCDと、当ボックスに収められた同一音源のCDを聴き比べたら、一目(というか一聴)瞭然。明らかに、今回買ったCDの方が劣悪な音質である。これは「安かろう、悪かろう」という言葉を地で行くような商品と判明したのだった。ベームのデッカ盤<影のない女>全曲については、「どうしても今、聴きたい」という強い希望や、何かやむを得ない事情がある人以外は、(残念ながら)この先いつになるかわからない“優れたリマスターによる再発売”の時が来るのを待った方が良さそうである。(※オーディオ的なこだわりがなく、「どんな演奏であるか、おおよその姿がわかれば良い」というだけなら、今は「ようつべ」で探すという手もあるが。)

―今回は、これにて。
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