クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

CDプレイヤー、再修理からの帰還

2015年03月29日 | エトセトラ
2015年3月28日(日)。一昨日、ずっと再修理に出していたDENONのCDプレイヤー(S10Ⅱ-N)が、ようやくといった感じで戻ってきた。昨年11月末に出したものが約1カ月後に戻ってきたものの、すぐにまた再生不良が発生。再修理依頼のため、メーカーさんに機械を送り返す。そんな流れで、今回は延べ4カ月間にも亘る長期の修理となった。結局のところ、機械自体が相当古い型番になっているため、メーカーさんにも純正部品がどんどん無くなってきていることが問題なわけである。ピックアップ交換ならまだこれからも対応してもらえそうだが、今回必要となったスライドモーターなどは同等品の入手にかなりの日数がかかったらしい。次はもう、無いかも・・・。

で、昨日の夕方、オーディオ・ラック内のいつもの場所に改めて設置。見た感じ、様子が良い。今度は大丈夫そうだ。修理の進捗状況を問い合わせる電話をした際、このS10Ⅱに匹敵するCDプレイヤーはもはや生産されておらず、今と同じか、それ以上のグレードを求める場合にはSACDプレイヤーを買ってほしいという提案をされた。金額は相応にかかるものだが、いずれはその決断をする時が来るのだろう。ちなみに、私の弟はポップス系の音楽が好きでオーディオ的なこだわりは全く持っていないため、「今使っているCDプレイヤーは、20マソ円クラスなんだず」なんて話をすると、思いっきりあきれた顔をして、「信じらんねえ~」とのたまう。ま、普通、そうだろうな。CDを再生するだけの機械に20万円もかけるなんて、あり得ないって。しかし、である。クラシック音楽の場合、音の違いが生み出す感動の格差っていうのが物凄く大きいのである。微妙な音色の違い、耳に入ってくる音の情報量の違い、空気感や音場感の違い、各楽器の分離の良し悪し、こういったものが途轍もない“喜びの差”を生みだすのだ。だから、ほっといて。w

さてCDの方だが、今月は長らく気にかけていた『ピエール・モントゥー PHILIPS名演集成(5CDボックス)』をついに購入した。ずっと貯め込んでいたタワレコさんのポイントを全力で使って、今回かなりの割引価格で買わせてもらう事ができた。プレイヤーも復帰したところで、これからじっくり楽しむことにしようと思う。

(PS)

一昨日から読み始めている本。『クラシックCDの名盤 大作曲家篇』(宇野功芳・中野雄・福島章恭 著)。まだパラパラとbrowsingしている段階なのだが、80ページに嬉しい記述を発見した。著者の一人である福島氏の文章。「フィッシャー=ディースカウがジェラルド・ムーアとスタジオ録音した<冬の旅>の中でも、1955年のモノラル盤が自分は断然好きである」と。この録音については当ブログの最初期、2004年12月3日に当ブログ主も記事にして語っていたのだが、あれから10年あまり経った今、プロの評論家先生が同じような趣旨の演奏賛辞を書いてくれている。いやあ、嬉しいなあ。長生きするもんだ。w
コメント
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