抗がん剤の服用を始めて、約1ヵ月半が経過した。今私が処方されているのは、注射や点滴ではない飲み薬の形で服用できるものだ。自宅にいながら朝夕の食後に飲めばいいので、その点ではかなり楽である。副作用は患者個々人の体質等によって様々な出方があるが、私の場合は、6月に立ちくらみが頻発した。しかし、それもこの7月に入ってからはだいぶ収まってきたので、何とか続けられそうな気がしている。それよりも家計への負担、薬代を含めた治療費の高さが、重たい問題になってきそうだ。通院のたびの血液検査と診察料、抗がん剤の購入、さらに数ヶ月ごとの各種検査料。これらを足すと、相当な数字になってくる。いつまで続けられるかと、金銭面での不安を感じる。
毎日の食事にも、かなり気を使うようになった。とりあえず、塩分が多いものや、油っこいものは出来るだけ控えるようにしている。(※病院の管理栄養士さんも、「何を食べてはいけない、ということはありませんが、油っぽいものや消化の悪いものは控えてください」と言っていた。)私の場合、血液中のコレステロールや中性脂肪が基準値よりも高いことが以前から検診のたびに指摘されていたので、いよいよ真剣に食生活を見直さねばならない。
体調はやはり、日によって良し悪しの差がある。これだけの病気を得たら当然のことだが、さすがにいつも順調というわけにはいかない。特にこの何日かは湿っぽい天気が続いているせいもあってか、気分が塞ぎがちだ。具合が良い時には、CDで音楽を聴くこともある。先月あたりからよく聴いているのは、カラヤンのデッカ時代の録音である。彼がウィーン・フィルを指揮して1950年代末から’60年代前半にかけて行なったデッカ録音には、(好き嫌いの問題はまた別として)面白いものが多い。ウィーン・フィルという名オーケストラが持つ響きの魅力と、デッカの優秀な録音技術も勿論大きな助けになっているのだが、カラヤン自身の指揮ぶりにも充実した覇気があって楽しい。(※オペラの全曲盤は別として、私がカラヤンの録音を聴くとすれば、主にウォルター・レッグがプロデュースを手がけたEMI時代の古いものと、デッカの録音にほぼ限られてくる。)
また今後気持ちと体力に余裕ができたら、具体的な例をいくつか挙げながら、感想文などを書いてみたいと思う。
毎日の食事にも、かなり気を使うようになった。とりあえず、塩分が多いものや、油っこいものは出来るだけ控えるようにしている。(※病院の管理栄養士さんも、「何を食べてはいけない、ということはありませんが、油っぽいものや消化の悪いものは控えてください」と言っていた。)私の場合、血液中のコレステロールや中性脂肪が基準値よりも高いことが以前から検診のたびに指摘されていたので、いよいよ真剣に食生活を見直さねばならない。
体調はやはり、日によって良し悪しの差がある。これだけの病気を得たら当然のことだが、さすがにいつも順調というわけにはいかない。特にこの何日かは湿っぽい天気が続いているせいもあってか、気分が塞ぎがちだ。具合が良い時には、CDで音楽を聴くこともある。先月あたりからよく聴いているのは、カラヤンのデッカ時代の録音である。彼がウィーン・フィルを指揮して1950年代末から’60年代前半にかけて行なったデッカ録音には、(好き嫌いの問題はまた別として)面白いものが多い。ウィーン・フィルという名オーケストラが持つ響きの魅力と、デッカの優秀な録音技術も勿論大きな助けになっているのだが、カラヤン自身の指揮ぶりにも充実した覇気があって楽しい。(※オペラの全曲盤は別として、私がカラヤンの録音を聴くとすれば、主にウォルター・レッグがプロデュースを手がけたEMI時代の古いものと、デッカの録音にほぼ限られてくる。)
また今後気持ちと体力に余裕ができたら、具体的な例をいくつか挙げながら、感想文などを書いてみたいと思う。