クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

2010年の締めくくりに

2010年12月31日 | エトセトラ
当ブログの更新も今や月に一度、ほとんど「ブログ主の生存報告」みたいになってしまっているが、おかげさまで今年も1年、しっかりとサバイバルさせていただいた(笑)。年末の大掃除も、かなりスムーズにこなせた。3つの部屋の窓ガラス拭きなど、去年は3日に分けて何とかやりおおせた感じだったが、今年は同じ作業が2日で出来た。手術後半年ほどだった昨年末に比べて、やはり体力が格段に回復してくれているということなのだろう。ところで今回の投稿だが、前の記事からブログのネタを続けようと考えた場合、以前の私なら多分、次のような感じになっていたんじゃないかと思う。

「前回の記事の中で、細木数子氏の占いにちょっと言及した。今回はそこからの連想で、占い師が活躍するオペラ(※1)を何か語ってみようと思ったのだが、ヴェルディの<仮面舞踏会>はあまりにも有名で今さら当ブログでは扱いにくい。ムソルグスキーの<ホヴァンシチナ>に占いのシーンがあることも、既に語ってしまった。―という訳で、今回のトピックは、シャブリエの歌劇<エトワール>である。このオペラに登場する占い師は、国王が処刑の対象に決めた若者がその国王と同じ運命の星(エトワール)を持っていることを告げ、国王を狼狽させる。つまり、その若者が死んだら、同じエトワールのもとにある国王も間もなく死ぬことになると警告したのである」。

―いつかまた、こんな調子でブログを書くような時が来るだろうか・・。

(※1)占い師が活躍するオペラというのが全部でいくつくらいあるのか、正直なところ、当ブログ主には把握できていない。とりあえず上で並べた物以外で今思いつく物としては、タイトルからしてそのものズバリの、<村の占い師>という作品が挙げられる。これは哲学史・思想史の分野で有名なジャン・ジャック・ルソーが書いたオペラということでレア物としての興味を引く一品(ひとしな)ではあるが、曲自体は、「書かれた時代の音楽スタイルをよく表しているなあ」と思わせる程度のものである。登場人物も少なく、物語も至ってシンプル。演奏時間も、CD1枚に収まるぐらいの短いものだ。音楽的な点で言えばむしろ、このルソー・オペラを土台にして少年期(確か12歳)のモーツァルトが書いた<バスティアンとバスティエンヌ>の方がずっと優れたものになっている。特に冒頭のメロディは、一般のクラシック・ファンにも聴きなじみのあるものだろう。

―今回は、これにて。どうぞ、良いお年を。
コメント
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