職場のすぐ近くのコンビニは、セブンイレブンである。すぐ近くといっても田舎のことだから歩けば5分ほどかかる。しかし間に建物はほぼないので、お向かい、と言ってもいいかもしれない。でもそんなことを言うと、かえって混乱するかもしれないですね。でもそれは本当のことで、歩いている道すがら、一方の道では保育園が一件道端にあるが、他の道では、それすらない。僕は歩いていくが、うちの職場の人間は、恐らく自動車で行くはずだ。通勤や昼休みに利用している人も多いようだ。といっても数人もしくは一人二人だが。店のオーナーも、店員さんも、さらに一部の人は、店員さんの家族まで知っている。田舎だからね。
だからというわけじゃないが、セブンイレブン以外のコンビニに入ると、ちょっと違和感を覚える。近所のコンビニと近くでないコンビニの店舗の作りは、驚くほど似ているけれど、しかしやはり違うことくらいはすぐにわかる。その上で、違うコンビニなら、戸惑うくらい違うような気がする。それはそれなりに似ているとは思うが、何か即決できるほど、同じ感ではないのである。コンビニの好みの感覚というのは、そういう差異から生まれているのかもしれない。
それというのも、やはり近所だけど、車で4分の場所にあるローソンに入ったのだ。そうすると買い物に時間がかかる。かかるといっても、近所のセブンイレブンなら2分半のところ、ローソンだと4分というくらいの違いだったのだろうけど。で、買い物してレジの人からレシートをもらって話しかけられたのだが、それらの会話のトーンさえ違うのが新鮮だったのかもしれない。田舎だから店員さんは外国人じゃないし、学生さんでもないかもしれない。でもおそらくオーナーでもない。それにいくら田舎でも、知らない人だ。まあ、それだけの話であるはずなのだが、これだけの距離の関係の違いだけで、これだけのなじみの違いというのは何なのかな、と思ったのだろう。だからと言って、今後その生活様式を変えてみて、4分の店に通うことは無いのである。たぶん。