ローガン/ジェームズ・マンゴールド監督
アメリカアメコミ映画化作品。ウルヴァリン・シリーズというのか、後日談のようなものなのか。ともかくミュータントはさびれているようで、うらぶれたミュータントの男は、リムジン・カー(ハイヤーということか)の運転手をしながら、アル中の生活を送っている。また昔の仲間の介助もしながら暮らしているようで、えらいといえば偉い。そういう中ある少女をカナダまで送ってくれと依頼を受けるが、依頼した女性は何者かに殺されてしまう。金だけは残されていて、そのまま不思議な少女(同じくミュータントであることは明白)を伴いながら、強大な組織に狙われ襲われる中逃避行の旅に出る。
なんか煮え切らない男がフラフラしながら苦しんでアクションを行う。もともと猛烈に強いということであるようで、それが無ければ生きてはいけない(というか不死身みたいだけど)。皆、すごい殺傷能力を持っているわけだが、人間の組織は多くの犠牲を払いながらも、何とか彼らを抹消しようと努力している様子だ。結局無残に多くの人間は殺されまくるのだけれど…。
多少ドラマ的なものでの展開はあるが、主人公が馬鹿なので盛り上がらない。もう少し物事は考えながら生活したほうが良いように思う。要するに共感しにくいのである。少女との謎解きドラマにはそれなりに面白いところがあるので、つまらないわけではないが、ちょっと残念な出来栄えかもしれない。まあ、原作のアメコミを読んでいる場面があったりして、重層的な謎解きになるような期待はあったのだけれど、もはやこれまでであった。