カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

野球用語で共通認識

2024-08-31 | ことば

 チームで仕事をするときに、野球用語を使ってみると、共通理解とかが早くて良いのだ、という話を聞いた。「トップバッターで行け」とか「今回は全員野球だ」とかいうように。
 まあ、なんとなく昭和の感じがするけど、ほんとにそんな職場あるのかな。「ここは直球勝負だ」とか「いい球だけ狙え」とか、言うんかね。本当によく分からない。それにいちいち場面に照らして言葉を選ぶの、大変そうである。それ「アウト」とか「セーフ」は聞いたことあるような気もするけど、すでに野球っぽい意識すらないかもしれない。
 でもまあ今は大谷君であって、相変わらず何もなくてもトップニュースだったりする。大谷君派生の関連話題にも事欠かず、例えば大谷君が飼っている犬種の事とか、実際に買おうとすると2年くらい待ちであるとか教えてくれる人がいる。まったく凄いことだ。何年か後には、日本ではメジャーな飼われている犬種になっているかもしれない(※ちなみに正式な犬種は覚えにくいようで、略して「コイケル」って言われているようだ。さらに大谷君が飼っている犬の名前にちなんで「デコピン」と呼ばれる場合もあるようだ)。(※ 始球式も素晴らしかったですね。こういうところが、大谷君サイドのエンタティメント性の高さでしょう)
 今年は二刀流じゃないので、もっぱら打ったかどうか。もちろんホームランのことだが、それで試合がどうなったかまでは知らない。僕だってドジャーズがどうなっているのかは知らない。よその国の事でもあるし。でも佐々木とかイチローが活躍していた頃は、マリナーズがゲーム差いくつでトップだとか知ってたものだけどな。
 ということでそんなに関心はわかないが、そんなことを言うのはあまり許されていない。日本人として関心のあるのが当然なのだから、そんなことを言ってはいけないのだそうだ。
 ある時まあ、大谷君はどうでもいいけど、って発言したら、それ誰それの前では言ったらだめですよ、と注意を受けた。何でも大谷君の試合を見にアメリカまで行ったくらい関心の高い人なんだそうだ。そんな発言を許せなくて怒るに違いないというのだ。そうなるともう、驚異の存在という以上のものがある訳だ。まあそういうのが、社会現象ということかもしれない。トランプ騒動(もしくはハリスさんとか、なんとか)と同じようなものだろう。
 野球用語が社会的に通用するというのは、確かに日本が野球の国であるという前提があってものだ。地域性もしっかりあって、仕事関係で大阪に行った折には、ほんとに頻繁に阪神の話題が続いてびっくりしたことがある。会う人会う人、阪神を絡めたジョークを言うのである。あそこでは阪神は一種の季語のようなものなのかもしれない。広島はそこまで無かったけど、若い女性が選手の名前をすらすらいうのは聞いたことがあるので、場合によっては凄いかもしれない。
 先日埼玉に行った折には、地元の人が確かにレッズのことを居酒屋で話していた。そういう意味では野球だけじゃなく、サッカーという地域もあるかもしれない。また、お隣の佐賀では、バレーボールとかバスケットボールのことを話しているのを見た。長崎でもサッカー話題をする人がいるので、地域のチームがいるんだろうか。そういう意味ではある種の集団主義を含むバラエティ差がある訳で、日本は野球から脱してスポーツとしての多様性が生まれているのかもしれない。
 しかしながらそうだとしても、暑い中試合を見に行く気にはとてもなれない。夏はホントはスポーツには向かない季節なんじゃなかろうか。
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