昨年見たお勧めシリーズ第一弾は、ホラー映画。最初に紹介したい理由は、どういうわけか、ホラーの佳作に収穫があったから。苦痛も伴うこともあるかもしれないが、いい映画を観たという満足感もたぶんあることだろう。
恐怖の報酬/ウィリアム・フリードキン監督
リメイク作品である上に、実は昔に撮られてヒットしなかったものを、監督が再発掘して再評価されてヒットした作品。文句なしの傑作の上、厳密にホラー映画ですらないが、昨年見た作品では、ダントツに恐ろしかった。さすがエクソシストの監督さんである。そうして映画として、これだけ素晴らしい作品はめったに出来上がらないと理解できるだろう。ラストのひねりも効いている。
ゲット・アウト/ジョーダン・ピール監督
これは実に感心しながら面白く観た。ものすごく変な違和感がずっと続いて、ものすごく恐ろしいことに巻き込まれてしまう。しかし機転を利かせて這い上がるように問題を打破していく姿が見事である。僕は感動しました。ヒットしたのはものすごく当然である。
ドント・プリーズ/フェデ・アルバレス監督
これは正直言って、それなりの問題作だ。何故なら、偏見に満ちているから。しかしある意味でそれでも女性問題を含んでいるから、加害者が正義に逆転する。これだけ変な作品を真面目に作ったことが、何より凄いのだろうと思う。お勧めしていいか分からないが、考えてみてください。
哭声:コクソン/ナ・ホンジン監督
これは本当は訳が分からなかったのだが、國村準がものすごく恐ろしかったのでお勧めである。これで國村は、韓国ではものすごく有名な日本人俳優となった。日韓関係がどうあろうと、素晴らしい演技には、皆感動するのである。いや、怖くてどうしようもなくなったのかもしれないが。
ということでお楽しみください。