カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

銃弾飛び交うアクション・スリラー   炎のデス・ポリス

2024-01-22 | 映画

炎のデス・ポリス/ジョー・カーナハン監督

 邦題はダサいが(原題はcopshop=警察署)、侮ってはならない。マフィアに追われる詐欺師があえて警察に捕まり拘置所に入るが、それを追って殺し屋も拘置所に拘留される。さらに別の殺し屋が警察署内で銃撃戦を繰り広げることになるのだが……。
 残忍な殺し屋が警察署内で殺戮を繰り広げるが、負傷しながらも立てこもり、拘置所に捕らえられている犯人らを守ろうとする婦警(日本の婦警とは、かなり違うけど)と、その詐欺師と、殺し屋のやり取りがメインである。まあ、筋書きは適当でかまわないが、とにかく科白回しもかっこいいし、アクションが延々と続いて見飽きない。あちらのガン・アクションは拳銃ならではの面白さがある。撃たれて負傷するものの、皆、なかなか死なない。簡単に死ぬ人はいるけれど、死なない人は生き残って拳銃を撃ちまくるのである。何を言っているか分からないだろうけど、それなら迷わず見るべし、である。
 アクションを楽しむ映画なのだが、なかなかに残酷な場面もあるものの、その展開が痛快である。何が悪で、しかし善がいいとも必ずしも言えない。こういうのは、映画を観ながらだが、勝ち負けのためにコロコロ感情が揺り動かされることになる。悪い奴だが、頑張って欲しくなり、それでも善にも頑張ってもらわなければならない。何しろ死んだらおしまいではないか。
 ちょうど最近見た映画のキャストが被っていたが(トビー・ハスがLAコールドケースにも出ていた。無名と書いたが、ジェラルド・バトラーはそれなりに有名かもしれない。失礼しました)、ほとんどはおそらく日本では無名の俳優ばかり。なおかつヒロインは黒人女性で、この人もおそらく僕は初めて見た。いわゆるセクシー女優ではないけれど、戦う女として、だんだんと魅力が増す演出である。あんまり強そうでない彼女が、負傷しながらもいいアクションをするところが、なんともかっこいいのである。最後もほんとに素晴らしい。最後に歌うのだが、英語なんですぐには歌えないが、一緒にハモりたくなってしまった。
 荒唐無稽で、とにかく無茶苦茶ではあるのだが、アクション活劇はこうでなくちゃ、という感じかもしれない。科白のやり取りにじっくり時間を掛けながらも、やるときはやるんだ、ということになるのかもしれない。何しろくず野郎ばっかりなんで、強い女が必要なのである。世の中もそのように、頑張ってもらいましょう(なにを言ってるんだか)。
コメント
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