あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく。
毎年言い続けて既に10年以上になると思うが、僕は一年の計は元旦にしない。元旦のような特殊な日に特別な感慨を持って目標を立てるのは、大変に危険なことだと思っているからである。三日坊主の原因と、さらにそのことで自分自身を苦しめる材料をわざわざ提供することはあるまい。元旦には一年のことのような大それたことは一切考えず、さらに長期にわたるような目的や思いをはせることは極力避けてくだらないことを考えていた方が、ずっと先々建設的なことを思いつけるのではないかと思っている。それに正月は正月でそれなりに忙しかったりするので、そんな暇のないような人こそ、後で落ち着けるように忙しくしておればよろしい。ボチボチと日常に戻る頃にさてさて先のことでも考えてやればいいのである。
長期の目標を立てることには、特にそのことが成功するためにはいくつかのやり方のようなものがある。長期の目標の達成というのはそれ自体が大変に難しいもので、だから容易には成功に至らない。だからこそ長期過ぎるものは細分化する必要がある。小さい達成点をいくつも通過するうちに、目標に向かってやっている努力のようなものが習慣化すると、結果的に目標へと到達することになるということだ。そうであるならばやはり今日の一日をどうするか。今からやることをどうするか。そうしてそれが三日くらい続けることが出来るのか。くらいを目標にするといいらしい。とりあえず今やれることに中途半端でもいいから手を付けることが出来たら、それは大変にいいことなのだ。そうして、一日達成できたことを、素直に喜ぶことである。
実際のところそれすら明日からやろうと思うのが人情である。特に正月なんだから今やるようなことでないなら、実行する前に既にハードルになってしまっている。いつからやり始めるかのスタートの日を、元日に決める程度にしておいた方がいいのかもしれない。そうしてそれを手帳なりカレンダーに書き込む。もちろん、これは僕自身に言い聞かせていることで、そうであっても地道にやるのは、なかなか思うようにいきまへんな。