文部科学省が小中学校の新しい学習指導要領と幼稚園教育要領を官報に告示した。今年2月に指導要領案が公表された際、私は一定の評価をするとともに、改善すべき点を掲げた。全体的に要領案の段階より、改善されていると思われる。
報道によると、国歌「君が代」につき、従来小学音楽で「いずれの学年においても指導する」となっていたところ、「歌えるよう指導する」と踏み込んだ規定となった。小中学校ともに、全体の指針となる総則において、「伝統と文化を継承し」という記述が「尊重し」に変更された。また「我が国と郷土を愛し」という文言が加わり、愛国心に関することが盛り込まれた。
新しい指導要領が実施されるのは、小学校が平成23年度、中学校が24年度からである。教育効果が出てくるまでには、3年から5年かかるだろう。
時間のあるときに、学習指導要領の全文を読んで検討してみたい。
以下は報道のクリップ。
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●読売新聞 平成20年3月27日付
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080327-OYT1T00837.htm
文科省、新指導要領に「愛国心養成」を追加
(読売新聞 - 03月28日 05:05)
文部科学省は、約3年の改定作業を経てまとめた小中学校の新学習指導要領を28日付官報で告示する。
先月15日公表の改定案と比べ、「我が国と郷土を愛し」といった記述が追加されたほか、「君が代」についても「歌えるよう指導する」と明記されるなど、「愛国心」の養成をうたった改正教育基本法を色濃く反映する形となった。
これらの修正点は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」の審議を経ないまま盛り込まれており、なぜ新たな文言が突然加わったのか議論を呼ぶのは必至だ。
新しい指導要領は小学校では2011年度、中学では12年度から実施される。
今回の修正の中で目立ったのは、一昨年12月に改正された教育基本法に「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現で愛国心の養成が盛り込まれたことを受け、小中学校ともに全体の指針となる総則に「我が国と郷土を愛し」という文言が加わった点。同じ総則の「伝統と文化を継承し」という記述も「尊重し」に変更され、小学国語に「神話・伝承を読み聞かせる」ことが追加されるなど伝統文化の尊重も強調された。
君が代も小学音楽で「いずれの学年においても指導する」から「歌えるよう指導する」と修正され、中学社会では自衛隊の国際貢献に言及している。
先月公表の改定案には、自民党の一部議員から、竹島や尖閣諸島について「我が国固有の領土」と明記されていないとの批判が集まっており、「愛国心を強調することで、そうした批判に配慮した」(自民党中堅)という指摘もある。
文科省は「修正は中教審の答申の枠の中で行っており、批判を受けるとは考えていない」としている。
●産経新聞 平成20年3月28日付
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080328/edc0803280825002-n1.htm
「君が代」歌えるように 学習指導要領 道徳目標に愛国心
2008.3.28 08:25
文部科学省は28日付で小中学校の新しい学習指導要領と幼稚園教育要領を官報に告示した。国歌の君が代を「歌えるよう」指導することを指導要領で明記したほか、道徳教育の目標に「愛国心」を加えるなど、今年2月に公表された指導要領案を修正、指導内容をより具体的に示した。
幼稚園は平成21年度、小学校は23年度、中学は24年度から全面実施される。学力面では「ゆとり教育」を見直し、主要教科を中心に授業時間を約1割増やし、基礎学力の強化を目指す。
主な修正は、小学校の音楽で「国歌『君が代』は、いずれの学年においても指導すること」としていたのを「-歌えるよう指導する-」と明確化した。一部の教員が卒業、入学式などで国旗、国歌の指導をないがしろにするケースが依然としてあり、是正が期待される。
また国語の読み聞かせの例示で「昔話や伝説」が「昔話や神話・伝承」と神話などが加わった。
中学では宗教に関する寛容の態度や教養について規定した改正教育基本法を踏まえ、社会で「政治および宗教に関する教育を行うものとする」と明示した。
小中学校とも、道徳教育の目標について「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできたわが国と郷土を愛し」と愛国心について加えた。道徳教材として例示された「先人の生き方」を「先人の伝記」に改めた。
また小中学校いずれも総則で教育課程の編成の方針に「これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする」と付け加えた。
教科書改訂を伴う全面実施に先立ち、21年度から先行実施(移行措置)され、理数教科については、台形の面積など追加される内容の多くを指導する。教科書がない道徳、総合学習、特別活動も21年度から先行実施される。
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報道によると、国歌「君が代」につき、従来小学音楽で「いずれの学年においても指導する」となっていたところ、「歌えるよう指導する」と踏み込んだ規定となった。小中学校ともに、全体の指針となる総則において、「伝統と文化を継承し」という記述が「尊重し」に変更された。また「我が国と郷土を愛し」という文言が加わり、愛国心に関することが盛り込まれた。
新しい指導要領が実施されるのは、小学校が平成23年度、中学校が24年度からである。教育効果が出てくるまでには、3年から5年かかるだろう。
時間のあるときに、学習指導要領の全文を読んで検討してみたい。
以下は報道のクリップ。
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●読売新聞 平成20年3月27日付
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080327-OYT1T00837.htm
文科省、新指導要領に「愛国心養成」を追加
(読売新聞 - 03月28日 05:05)
文部科学省は、約3年の改定作業を経てまとめた小中学校の新学習指導要領を28日付官報で告示する。
先月15日公表の改定案と比べ、「我が国と郷土を愛し」といった記述が追加されたほか、「君が代」についても「歌えるよう指導する」と明記されるなど、「愛国心」の養成をうたった改正教育基本法を色濃く反映する形となった。
これらの修正点は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」の審議を経ないまま盛り込まれており、なぜ新たな文言が突然加わったのか議論を呼ぶのは必至だ。
新しい指導要領は小学校では2011年度、中学では12年度から実施される。
今回の修正の中で目立ったのは、一昨年12月に改正された教育基本法に「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現で愛国心の養成が盛り込まれたことを受け、小中学校ともに全体の指針となる総則に「我が国と郷土を愛し」という文言が加わった点。同じ総則の「伝統と文化を継承し」という記述も「尊重し」に変更され、小学国語に「神話・伝承を読み聞かせる」ことが追加されるなど伝統文化の尊重も強調された。
君が代も小学音楽で「いずれの学年においても指導する」から「歌えるよう指導する」と修正され、中学社会では自衛隊の国際貢献に言及している。
先月公表の改定案には、自民党の一部議員から、竹島や尖閣諸島について「我が国固有の領土」と明記されていないとの批判が集まっており、「愛国心を強調することで、そうした批判に配慮した」(自民党中堅)という指摘もある。
文科省は「修正は中教審の答申の枠の中で行っており、批判を受けるとは考えていない」としている。
●産経新聞 平成20年3月28日付
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080328/edc0803280825002-n1.htm
「君が代」歌えるように 学習指導要領 道徳目標に愛国心
2008.3.28 08:25
文部科学省は28日付で小中学校の新しい学習指導要領と幼稚園教育要領を官報に告示した。国歌の君が代を「歌えるよう」指導することを指導要領で明記したほか、道徳教育の目標に「愛国心」を加えるなど、今年2月に公表された指導要領案を修正、指導内容をより具体的に示した。
幼稚園は平成21年度、小学校は23年度、中学は24年度から全面実施される。学力面では「ゆとり教育」を見直し、主要教科を中心に授業時間を約1割増やし、基礎学力の強化を目指す。
主な修正は、小学校の音楽で「国歌『君が代』は、いずれの学年においても指導すること」としていたのを「-歌えるよう指導する-」と明確化した。一部の教員が卒業、入学式などで国旗、国歌の指導をないがしろにするケースが依然としてあり、是正が期待される。
また国語の読み聞かせの例示で「昔話や伝説」が「昔話や神話・伝承」と神話などが加わった。
中学では宗教に関する寛容の態度や教養について規定した改正教育基本法を踏まえ、社会で「政治および宗教に関する教育を行うものとする」と明示した。
小中学校とも、道徳教育の目標について「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできたわが国と郷土を愛し」と愛国心について加えた。道徳教材として例示された「先人の生き方」を「先人の伝記」に改めた。
また小中学校いずれも総則で教育課程の編成の方針に「これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする」と付け加えた。
教科書改訂を伴う全面実施に先立ち、21年度から先行実施(移行措置)され、理数教科については、台形の面積など追加される内容の多くを指導する。教科書がない道徳、総合学習、特別活動も21年度から先行実施される。
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