ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

対中防衛論9~日本を守るために団結しよう

2021-04-30 08:38:47 | 国際関係
●高い確率で起こり得る未来

 米中対決で中国が勝利した場合に予想される日本とアジア太平洋地域の未来は、悲惨なものとなることが高い確率で予想される。まさかと思う人が多いかも知れない。だが、今から80年前の昭和16年(1941年)の今日、4月30日、そのわずか4年4ヶ月ほど後に、日本が米国に占領され、東京が焼け野原になり、台湾も朝鮮も失い、日本の歴史や道徳が否定されてしまうことを予想していた人は、ほとんどいなかっただろう。しかし、そういうマサカが、現実に起こった。
 オーストラリアの元スポーツ観光省大臣アンドリュー・トムソンが書いた『世界の未来は日本にかかっている~中国の侵略を阻止せよ!』は、日本人に警告と奮起を呼びかける書である。
 トムソンは言う。「中国が軍事力増強と超限戦を行使して、日豪の二国を属国にしようとしている現実を直視しなければなりません。私たちは、アメリカの庇護に永遠に依存することはできません。日本が法の支配を維持し、来るべき中国との軍事衝突に備えることが非常に重要です」
 「クアッドのメンバーはこの地域を守る準備をしなければなりませんが、アメリカの深刻な内部分裂のために、オーストラリアと日本はクアッドでもっとも大きな役割を果たさなければならないという厳しい現実があります」
 「日本は憲法を改正し、尖閣諸島だけでなく台湾を守るために海上で戦う準備をしなければなりません」
 「台湾が降伏すれば、世界は大惨事に陥り、日本は主権を失うことになるでしょう」
 「日本だけが世界を救うことができるのです」と。
 国際関係アナリストの北野幸伯氏は、氏の発行するメール・マガジン「ロシア政治経済ジャーナル」に、本書について、次のように書いている。

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(略)『世界の未来は日本にかかっている~中国の侵略を阻止せよ!』には、「米中覇権戦争で中国が勝利したらどうなる?」というシミュレーションが書かれています。
 要点だけピックアップしてみましょう。
 まず、「中国勝利」までのプロセスは?

・中国が台湾を侵略し、戦争がはじまる。
・中国は、アメリカ、日本、オーストラリアに、大々的なサイバー攻撃を仕掛ける。
・中国は佐世保とグアムにミサイルの飽和攻撃を実施し、米軍の佐世保海軍基地とグアムの空軍基地を破壊する。
・この時日本人5000人と、米軍人300人が亡くなる。
・習近平は、横須賀に核攻撃すると脅迫しつつ、同時に停戦をオファーする。
・中国の要求は、「台湾の占領を邪魔しない見返りに、日本、アメリカへの攻撃を停止する」こと。
・アメリカ大統領は、これに同意する。
・停戦合意が成立し、人民解放軍は、台湾を占領。
・台湾は、消滅する。

 これで、中国は、いったん勝利しました。
 しかし、つづきがあります。

・中国からのサイバー攻撃で、日本、アメリカの経済はボロボロになり、大量の失業者が出る。
・中国は、日本に「21か条の要求」を突きつける。
・日本が要求に同意しない場合、中国は、「中東、欧州、オーストラリアから石油、ガス、穀物が入らないようにする」と脅迫する。
・中国は、アメリカ、インド、オーストラリアとの同盟関係「クアッド」を終わらせるよう要求。
・日米安保は解消され、米軍はすべて日本から撤退する。
・日本は「尖閣は中国領」と認める(認めさせられる)。
・沖縄県は中国によって独立を強制され、「琉球王国」が復活する。
(もちろん、実態は、中国の属国。)
・その際、自衛隊は、沖縄から完全撤退する。
・中国企業が続々と東証に上場。中国政府は、日本の機関投資家に、中国企業株購入を強制する。
・日本の外貨準備の3分の1は人民元になる。
・日本の米国債購入は、禁止される。
・中国企業は、日本の機関投資家から調達した莫大な資金を使い、日本企業を激安価格で買いあさる。
・中国は、「中国、日本、韓国」からなる「東アジア自由同盟」をつくり、事実上、日韓経済を支配する。
・これに反対するテレビ局、新聞、雑誌は、報道、出版を禁止される。
(つまり中国本土がそうであるように、言論の自由は消え
る。)
・日本の義務教育は、すべて中国語によって行われるようになる。

 ここまでは、オーストラリアの元副外相アンドリュー・トムソンさんの本に書かれていることです。
 私が少し補足しておきましょう。

・中国は、ウイグル人100万人を強制収容している。同じように、「反中的言動」をしてきた日本人を大量に強制収容所に送る。
・中国は、ウイグル女性に不妊手術を強制し、民族絶滅政策を実施している。
同じように、日本の女性は不妊手術を強制され、日本人は絶滅に向かう。
@必読参照↓
https://www.newsweekjapan.jp/.../2020/07/post-93907.php
・中国は、共産主義、無神論ベースの国である。それで、神道、仏教、キリスト教は、事実上禁止される。神社、寺院、教会は、ことごとく破壊される。ひきつづき何かの信仰をもつ人は、イスラム教を信じるウイグル人、チベット仏教を信じるチベット人同様、殺されたり、強制収容所送りにされる。
・チベット仏教のトップ・ダライラマは、亡命を余儀なくされた。
同じように神道のトップである天皇陛下は、イギリスへの亡命を余儀なくされる。
・中国は、チベット仏教ナンバー2のパンチェンラマを拘束し、自分たちで勝手に別のパンチェンラマを選んでしまった。同じように、日本にも「中国共産党が選んだ天皇陛下」が誕生する。
 
 私が書いたことは、すべて中国が、中国、チベット、ウイグルでした事実を基に予想しています。だから、「バリバリあり得ること」なのです。こんな「ディストピア」に住みたくなければ、私たちは決心しなければなりません。(略)
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●結びに~日本を守るために団結しよう

 共産中国は、凄まじい勢いで軍拡を続けている。世界最強の軍隊を作り、2049年の中華人民共和国創設100周年までに世界覇権を握ろうとしている。世界的な覇権の確立という戦略的な目標を持って、ここ数年内にも台湾、尖閣諸島の略取、西太平洋の制海権の獲得を狙っている。
 わが国は、共産中国の軍拡の過程と現状を踏まえ、日米の連携を軸とした国際協力を組織し、対中防衛体制の強化を急がねばならない。とりわけ尖閣諸島を守ることは沖縄を守ることであり、沖縄を守ることは日本を守ることである。日本を守るための努力が、インド太平洋地域の平和と安定に寄与する道でもある。
 今こそ日本人は団結し、最善を尽くさなければならない。そのために最も必要なこと、それは日本人が自己本来の精神、日本精神を取り戻すことである。日本精神の復興なくして、日本は自らの運命を切り開くことは出来ない。

 次回から付録資料を掲示。

************* 著書のご案内 ****************

 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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