◆◇◆『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』小林公夫(こばやしきみお)著(PHP新書)より◆◇◆
子どもの人生を肯定する親は子どもを伸ばす。
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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②「本気で一喝」と「褒めて育てる」の二刀流
子供が内心「失敗した」と思っているような作文を読んで、もし親が褒めたとしても、それは逆効果です。
子供は、実は親をよく観察しています。
親が子供をあえて褒めても、「どうせ本気じゃないんだろう」とそのあざとさを見抜いています。
親は子供を騙しているようで、実は騙されているのです。
うまくできなかったものは、嘘をついてまで褒める必要はありません。
自信が付くのは、子供自身が「うまくできた」と思えたときです。
親は子供の気持ちを察して、それを追認する形で褒めるのです。
単純に、「褒めると自信が付く」という解釈は誤りです。
褒めすぎは逆に親子の信頼関係を傷つけかねません。
子供は叱って育てるか、褒めて育てるか、という二者択一ではなく、叱るときは本気で向き合う。
子供が何か達成できた、と感じている瞬間を見究め、一緒に喜び、評価する。
できる子の親は子供の心に常に寄り添いながら、自然に、この二者を併用しているのです。
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「ほめる」というのは、難しい行動だと思いますよ。
私も、「ほめる」を意識したのは、社会人になってからですね。
仕事をする場合、「ほめる」の力は大きいものがありますからね。
071215の新聞に、「ほめて、しかる」の記事がありました。
語っているのは、日産自動車社長のカルロス・ゴーンさんです。
ゴーンさんは、次のように言っています。
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ほめて育てるか、厳しく育てるか、どちらか一方ではダメ。
両方必要。
末っ子のアンソニー(13)の成績の話を例にとると・・・。
「君は実力があるぞ、もっとがんばれ」と励ましている。
AでなくBの場合について。
成績は悪くはないが、あえて言った。
「君のポテンシャルは大きいのだから、Aをとれるはずだ。だから今回はほめないよ」。
励ましは重要だ。
それがあると、本人も「話を聞こうかな」という姿勢になる。
しかるだけだと、何を言っても話を聞いてくれない。
常にしかるだけでは、子どもは反発心が大きくなり、最後は親の言うことを聞かなくなる。
かといって、ほめてばかりでもダメ。
間違った場合は、親が是正すること。
その両方がないと親としての信頼を失う。
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ゴーンさんの話は以上です。
● ほめること
● 励まし&しかること
2パターンを使うと効果がありそうですね☆
・・・次回へ続く。