◆◇◆『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』小林公夫(こばやしきみお)著(PHP新書)より◆◇◆
子どもの人生を肯定する親は子どもを伸ばす。
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③一日一粒のピーナッツを食べ続けられるか?
私は学生たちにこんな話をします。
今日、帰りにコンビニでピーナッツを一袋買って、その日から、全部なくなるまで一日一粒ずつ食べてみなさい。
あなたはその約束が守れますか? と。
私もやってみましたが、お恥ずかしい話、一日30粒食べたり、全く食べない日があるなど、その通りにはできませんでした。
一日一粒のピーナッツを食べ続けること。
これは、簡単そうに見えて、実はとても難しいことなのです。
平凡なことを毎日、平凡にやり続けることが実は非凡なのです。
一挙に頂上、目的地を目指すのではなく、一歩、一歩、踏みしめる感覚で、コツコツと目の前の課題をこなしていくことが大切です。
性急に結果を求めれば、努力は頓挫(とんざ)してしまいます。
私は学生たちに「非凡な亀」になれ、ともよく言います。
決められたことをやり続けることが強靭な「力」を生むからです。
受験においては継続性の有無が合否を分ける分水嶺(ぶんすいれい)なのです。
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たとえば、マラソンを考えてください。
自分の力を把握して、どのくらいのペースで走るのかが大切ですよね。
最初の方でムリをして、ペースを上げて走っているとします。
少しの間はトップグループで気分がよいですよね。
でも、そのペースで走り続けるとどうなるでしょうか?
ゴールの前で足が痙攣(けいれん)してしまうかもしれません。
自分にとってムリのないペース。
それで走っていたほうが完走できたのに・・・。
そんなことがあるかもしれませんね。
大事なことは一発逆転を狙うことではありません。
日々、決められたことを・・・。
決められたペースで、コツコツこなしていくことです。
勝負は当日よりも、練習している日にあるものです。
気分が乗ったからといって、突然オーバーペースでやることがある人。
気分次第で、今度は全く何もしないことがあるかもしれません★
日々、決められたことをやり続けることができる人。
そういう人が、最後は強いですよね♪
勉強については、それを崩さないでいきましょう。
自分だけでは、勉強の質、量、ペース配分が難しいですよね。
● カンタンなものばかり勉強している(計算ドリルとか)
● 得意な教科、スキな教科だけ勉強している
● そもそも、全然勉強しない★
イロイロ考えられます。
塾のよいところは・・・。
1年(年間)単位で、ある一定の「勉強のペース」を作ることですね。
個別に対応できれば、その子どもに合った「勉強のペース」を作れます。
それに加えて、受験学年の夏期講習や冬期講習では・・・。
自分の力以上のことに挑戦してみること。
それは、内容であり量であり時間でもあるでしょう。
まずは、一定のこと(レベルは自分の少し上)をやり続ける。
時には、一定以上のことに挑戦する。
それができれば理想だと思います☆
・・・次回へ続く。