写真は、130924、中2数学の授業です。
篠津中の第2回定期テストが、130927に迫りましたね。
通常の授業コマは、定期テスト対策指導となります。
過去問を使って、対策指導をすることが多いですね。
集団指導では、連立方程式、3つの文章題の説明をしました。
そのうちの1問が、下の問題です。
問題「ある学校のバスケットボール部の部員は、去年は全体で35人でした。今年は女子が20%増え、逆に男子が20%減ったので、全体で1人減りました。今年の女子、男子それぞれの部員の人数を求めなさい」
● 解き方パートⅠ
去年の女子をx人、去年の男子をy人とします。
1つ目の式は、去年の式を作ります。
→ x+y=35
2つ目の式は、今年の式を作ります。
小学5年生から勉強している割合を使いますよね。
増える式は、「x×(1+割合)」。
減る式は、「x×(1-割合)」となります。
→ x(1+0.2)+y(1-0.2)=34
1.2x+0.8y=34
12x+8y=340
3x+2y=85
この2本の式を連立方程式で解けば、xとyの値が出ます。
「x=15、y=20」です。
ただし、これを答えにするのは間違いです★(←よくやるんだ~)
この値は「去年の人数」ということです。
最初に決めて書いたはずの、xとyを再確認してください。
女子は、去年の人数から20%増やして、今年の人数にします。
→ 15×(1+0.2)=15×1.2
=18
男子は、去年の人数から20%減らして、今年の人数にします。
→ 20×(1-0.2)=20×0.8
=16
答えは、「女子18人、男子16人」です。
● 解き方パートⅡ
今年の女子をx人、今年の男子をy人とします。
「これだったら、最後にもう1回、今年の計算しなくていいんでラクじゃね?」
そう思いましたか?
そうなるかどうか、まずは式を作りましょう。
1つ目の式は、今年の式を作ります。
→ x+y=34
さて、2つ目の式は、去年の式ですが・・・。
すぐに作ることができますか?
すぐに作れるなら、かなりデキる人だと思います。
作れない人は、まず女子の去年の人数を考えてみましょう。
去年の女子を□人、去年の男子を△人とします。
→ □×(1+0.2)=x
□×1.2=x
□=x/1.2
→ △×(1-0.2)=y
△×0.8=y
△=y/0.8
これで去年の式が作れますよね。
→ x/1.2+y/0.8=35
う~ん・・・。
分母に小数がきて、わかりにくいかもしれません★
両辺に「×24」やって、分母をなくせばいいかと。
→ 2x+3y=84
・・・まあ、別な方法で2つ目の式を作ってみましょう。
去年の女子を□人、去年の男子を△人とします。
今度は、小数の割合ではなく、分数の割合を使います。
→ □×120/100=x
□=100/120 x
□=10/12 x
□=5/6 x
→ △×80/100=y
△=100/80 y
△=10/8 y
△=5/4 y
これで去年の式が作れますよね。
→ 5/6 x+5/4 y=35
まあ、両辺に「×12」やって、分母をなくせばいいかと。
→ 2x+3y=84
結果的には、それほどラクにはなりませんでしたね★
その代わり、連立方程式を解くだけで答えが出ますよ♪
答えは、もちろん「女子18人、男子16人」です。
↑途中の式を確認してみてください。
まあ、解き方パートⅠだけできれば、ひとまず大丈夫でしょう。
解き方パートⅡは、意外にやりにくいのでは?
何にしても、小5から勉強している「割合」。
これが、小学校以上のレベルでできるといいなあと。
ごらんのとおり、中2でもバンバン使いますからね。
中学校の数学をできるようにするには・・・。
小学校の算数をできるようにしておいてほしいです。
小学校が難しければ、中学校もさらに難しいでしょう★
連立の文章題は、「速さ・時間・距離」の問題でも・・・。
xとyを2種類にして解くことがありますよ。
いろいろなやり方で、問題が解けるといいと思います☆
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