写真は、161001、中3北辰テスト対策講座(理社)です。
写真は理科だけですが・・・。
この週は、平日の通常指導で、北辰の過去問を解いています。
平日に3教科(国数英)、本番前日161001の土曜日で2教科です。
理科の問題を見てみましょう。
大問4の問6「ポリエチレンテレフタラートでできたペットボトルの中に、図のように同じ大きさの小さい鉄球を1個ずつ、ペットボトルの中に水が入らないように注意しながら静かに入れていったところ、ちょうど20個入れたとき、ペットボトルの口が水面すれすれになって静止しました。このとき、ペットボトルの中に入れていった鉄球1個の体積は何㎤ですか。小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めなさい。また、考え方や計算の過程も書きなさい。ただし、ペットボトルの質量を28g、ペットボトルの容積(内側の空間の体積)を514㎤、水の密度を1.0g/㎤、ポリエチレンテレフタラートの密度を1.4g/㎤、鉄の密度を7.9g/㎤として計算しなさい。また、空気の質量については考えないものとします」
「思考力・判断力・表現力」が必要な問題ですね。
フリーのスペースに、自分の考え方を記述していきます。
この問題、さらに説明があります★
「4℃の水の密度は1.0g/㎤です。このとき、密度が1.0g/㎤よりも小さい物質は水に浮き、密度が1.0g/㎤よりも大きい物質は水中に沈みます。ポリエチレンテレフタラートの密度は1.4g/㎤なので、かたまりは水に沈んでしまいます。しかし、ペットボトルのような容器の形にすると、内側に空間があるために全体の平均の密度が1.0g/㎤よりも小さくなるので水に浮きます」
問題文の読み込みだけで、キビシイですよね★
これで1問ですよ。
最低限、密度の公式だけは覚えておきましょう。
「密度(g/㎤)=質量(g)/体積(㎤)」
それでは、解答例を一緒に見ていきましょう。
----------------------------------------------------------------------
ペットボトル自体の体積は?
→ 28g÷1.4g/㎤=20㎤
ペットボトル+空間の体積は?
→ 20㎤+514㎤=534㎤
ペットボトル+鉄球20個分の質量は?
水面スレスレに浮いているわけですから・・・。
密度が水と同じ1.0 g/㎤と考えられます。
体積が534㎤あるのは出ているので、質量は534gとなります。
これで密度が、「534g÷534㎤=1.0 g/㎤」となるわけです。
鉄球1個の質量は?
→ (534g-28g)÷20個=506÷20
=25.3g
ラスト、鉄球1個の体積は?
→ 25.3g÷7.9g/㎤=3.20…
≒3.2㎤
答えは、「3.2㎤」です。
----------------------------------------------------------------------
この書き方そのものでなくても大丈夫です。
私は説明するので、人に伝わりやすい書き方になっています。
↑確認してみてくださいね。
各問題で、正答率(正解)と通過率(部分点も含む)が出ています。
この問題は、なんと!全体からの正答率は0%(1%以下)のよう★
こんな問題、めったにないような・・・。
全体からの通過率は、たった1.7%となっています。
埼玉県には、偏差値【SS 70】の中3生が、3%くらいいますから・・・。
その半分くらいが、部分点までしかいかなかったということかなと。
このような問題は、迷わず飛ばしておいてほしいです。
まずは、他の「正解させないといけない問題」を見てください。
そちらの問題を落とさないことに気を遣うべきです。
他の問題の答えがすべて記入できたとします。
それでも、この問題に取り掛かるよりは・・・。
他の問題の見直しをしたほうがいいかもしれませんね。
結果論ですが、そのほうが高い偏差値になることが多いでしょう。
数学と理科は、「これはキツイやつだな」という問題を見極めること。
毎回、数学4問前後、理科3問前後は解けない問題が入っています。
この問題が取れなくても、偏差値【SS 70】まで行くことがほとんどです。
・・・とはいえ、これは【SS 60】くらいの中3生の話です。
すでに、普段から【SS 70】くらいを取っている中3生にとっては・・・。
「解けない問題」ではなく、「チャレンジする問題」ですね。
ぜひ積極的に部分点、もしくは正解を狙ってほしいです。
161002の第5回北辰テスト本番、期待しています☆
↑今回の社会は、資料の読み取りで計算が多い。難しかった★
----------------------------------------------------------------------