写真は、101007、中2国語の授業です。
篠津中、2学期の中間テスト、対策週ですよ。
今回は、「近代の短歌」「枕草子・徒然草」が入っています。
まずは、どんな話なのか、現代語訳を確認することですね。
そして、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直せること。
これで、90%大丈夫のような気がします。
あとは、学校で「やった気がする(by中2)」という・・・。
古文の文法とも言うべき「係り結び」を勉強しましょう。
文章というものは、普通は文末が「終止形」で終わります。
でも、ある係助詞が文中に出てくると・・・。
文末が「連体形」や「已然形(いぜんけい)」で終わるのです。
これを「係り結び」と言います。
少し学校よりは、深めに勉強しておきましょう。
私立高校の入試問題で出題されることもあります。
● 「ぞ」「なむ」・・・意味、強調 → 連体形
● 「や」「か」・・・意味、疑問・反語 →連体形
● 「こそ」・・・意味、強調 →已然形
「ぞ」「なむ」「や」「か」が文中に出てくると、文末は連体形。
「こそ」が文中に出てくると、文末は已然形になります。
「ぞ・なむ・や・か、連体 こそ、已然!」と覚えましょう。
モチロン、口に出して、何度も繰り返しましょう。
目だけでなく口と耳を使う、そのほうが定着すると思います。
たとえば、『枕草子』「月のいと明きに」からの問題です。
「水晶などの割れたるやうに、水の散りたるこそ、をかし○○」
○○には、何が入るでしょうか?
普通は、文末は終止形です。
つまり「をかし“けり”」となります。
でも、この問題では、その前に係助詞の「こそ」がありますよね。
「こそ」があれば、文末は已然形です。
答えは「をかし“けれ”」となります。
ここで、中学生に古文の文法を教えるときの問題点があります。
中学生は、古文の活用表を覚える勉強をしないはずなので・・・。
「けり」の終止形はなにか、已然形はなにか、などは知りません。
● 「『こそ』があるから已然形が入るんだと思うけど、『けり』の已然形ってなに?」
● 「そもそも、『けり』って、何形なの?」
こういうことになります。
他にも、係り結びの問題が出題されていますが、そこに注意ですね。
だから私は、はじめに必要な古文の活用表を、W・ボードに書きます。
それを、プリントの裏などに写してもらいますね。
これでやっと「終止形」「連体形」「已然形」が、どの形かわかります。
係り結びの問題の意味もわかり、解きやすくなると思いますね♪
問題だけだと、ただ「答えろ」とか、ただ「選べ」とか・・・。
まあ、教科書を読んでいれば、記憶にあると思うのですが。
本当にそれだけで、いつまでも理解ができていませんからね★
まあ、授業をライブで聞くと、よりわかりやすいでしょう。
「先達(せんだつ)」として、お役に立てればと思っています。
山の上の石清水八幡宮をお参りしないで、引き返さないように・・・。
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」
(兼好法師『徒然草』 「仁和寺にある法師」より)