西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

デル・シャノン ハンク・ウィリアムスを歌う

2015年04月19日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
   
デル・シャノン ハンク・ウィリアムスを歌う 
西ドイツ盤 Line Records LLP-5071 AS Del Shannon Sings Hank Williams
(1)Your Cheatin' Heart (2)Kaw-Liga (3)I Can't Help It (4)Honky Tonk Blues (5)(See I Hear) That Lonesome Whistle (6)You Win Again (7)Ramblin' Man (8)Hey Goodlooking (9)Long Gone Lonesome Blues (10)Weary Blues (11)I'm So Lonesome I Could Cry (12)Cold, Cold Heart 
 
久しぶりの「~ハンク・ウィリアムスを歌う」です。今回は主に1960年代に活躍したポピュラー歌手のデル・シャノンが歌うハンク・ウィリアムズ集・・・・・私が持っているのは1964(昭和46)年に西ドイツで出されたものの復刻盤です、たまたま中古レコード屋さんで出逢って買っていたもの。スチールギターを主な伴奏にオーソドックスに歌っています。デル・シャノン自身が書いているライナーノートが載っていますのでそのまま訳して載せることにします。

「 録音レコーディング歌手自身が書いたアルバムノートというのは不思議に思われるかも知れません、でも自分にとってはとても身近に思われて私は書きたかったのです。私がはじめて買ったギターのきっかけはハンク・ウィリアムスが理由だったのです。弦まで入れて5ドルのギターでした。弾けるようになってミシガンの Grand Rapids の放送局から流れてくるハンクの歌を歌えるようになるまで6ヶ月かかりました。これらの歌を学んで後、とても好きになったのでチャンスがあるたびに( パーティーや集会、学校のロッカールーム、はてはフットボール試合の行き帰りのバスの中でも )それらを歌いました。私はフットボールのコーチがこんなことを言ったのを覚えています ”シャノン、お前がこのフットボールチームにいるたった一つの理由(わけ)はお前の歌がチームの連中の士気を高めるからなんだな ”・・・・とね。 

だんだんハンク・ウィリアムスの曲が私の生活の大きな部分を占めるようになってきたので 間もなく自分の町の周辺にあるいろんなクラブで演奏するようになりました。小さなバンドで一緒に演奏して ”Long Gone Lonesome Blues ”とか ”I Can't Help It ” 、”Your Cheatin' Heart ”といった曲を歌ったものです。好きなカントリー曲と一緒にポピュラーソングを歌うことができたのもこんなクラブでのことでした。 
 
過去4年間 幸運にもたくさんの曲をポップチャートに送り出すことができました。でも、ずっとカントリーミュージックへの愛着を保ち続けていました。私のマネージャーである Harry Balk と Irving Micahnik それに Amy Records 社がハンク・ウィリアムスのアルバムを作らないかといってきた時には私のキャリアの中で天にも昇る瞬間のひとつでした。 それを実現するにあたってスチールギターで伴奏をつけてくれる有能な友人 Buddy Gibson を Grand Rapids から呼び寄せました。彼はセッションへの参加に喜んで賛同してくれました。さらに、もっとミュージシャンが必要だったので Bill Knight と Dennis Coffey をギターに、ドラマーの Marcus Terry 、ベースの Bob”Babit”Kreinar にコンタクトをとりました。デトロイトから参加してくれたこの優秀な2人を加えてセッションをしてレコーディングしました。このレコーディングアルバムは私がこれまで長い間好きで歌ってきた Hank Williams のヒット曲のいくつかを皆さんと共に享受できる機会を与えてくれました。 
 
私のキャリアの始まりがハンクに啓発されてのスタートだったのでハンク・ウィリアムスに感謝したいと思います。いまここにやっとカントリーミュージックと不滅のハンク・ウィリアムスに捧げるアルバムをレコーディングするチャンスを持つことができました。」・・・・・・・・とのこと。 

さて内容の方はというと コーラスなしでハンクの歌い方をそのまま踏襲する形で正統派の歌い方です。全体に正調カントリーに出てくるスチールギターがHank Williams の雰囲気を十分に醸し出していてなかなかの出来ばえになっています。曲はハンクの代表作が並んでいますが、ハンクの曲の中でもめったに採りあげられないマイナー調の(7)Ramblin' Man 、(10)Weary Blues を歌っているところをみるとかなりのハンクファンだったことがわかります。 
ハンクの声をひっくり返すような裏声の曲群もそっくりに真似ていますので思わずニンマリしてしまいます。 
デル・シャノン自体は比較的有名な歌手でしたのでこのハンク集もCD化されているかもわかりませんが・・・・・・??
なお、ポピュラー歌手としてのデル・シャノンは ”悲しき街角 ”という曲が有名のようですが私はあまり興味はありませんでした。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする