西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 126 [ レイ・プライス (5)]

2009年10月05日 | つれづれに
Ray Price (5) 
米国盤 Columbia Records LE-10028 Ray Price  Another Bridge To Burn (原盤はCS-9328)

(1)Healing Hands Of Time (Willie Nelson)(2)Another Bridge To Burn (Harlan Howard)(3)Take These Chains From My Heart (Fred Rose) (4)Don't You Believe Her (Nat Stuckey)(5)I Want To Hear It From You ()(6)Don't Touch Me (Hank Chochran)(7)( I'd Be ) A Legend In My Time (Don Gibson) (8)I'd Fight The World (Hank Chochran & Joe Allison) (9)Go Away (Willie Nelson)(10)Too Late (Jimmy Wakely)(11)It Should Be Easier Now (Willie Nelson)


このアルバムはレイ・プライス (1926年~現在 テキサス州出身) のカントリー・バラッドの上手さがきわだつもの。全曲ミディアム~スローテンポな曲で、これだけかったるい曲のオンパレードだと途中でだれてしまいそうなのに フィドル(カントリースタイルのバイオリン)とスティールギター入りの純カントリースタイルで 女性コーラスも入らないものなので Ray Price の歌の上手さをじっくり味わうことが出来るものになっています・・・・聴いていると本当に素晴らしいなあ-大人のカントリーだなあ-と感じますし、秋~冬の夜長に聴くととても映える感じです。 レコードジャケットもいい雰囲気で、数あるレイ・プライスのアルバムの中からファンからの要望で1966(昭和43)年発売のものが再発売されたもの-というだけあって(ジャケットのマークのところに Re-Released By Popular Demand と書いてあります)歌の中身の濃さには納得・・・・・です。

レコード盤の各曲クレジットを見ると当時の(1960年代頃の)の名作曲家と思われる人達が名前を連ねています・・・・・曲名のあとの()内に作曲家を書いておきました。 内容的には男女間の確執、機微の違いによる別れ、新しい出会い・・・・・といったまあ日本で云うところの”演歌”の世界なんでしょうけど、レイ・プライスのしわがれ声とシャウト唱法 ( けっして美声ではないと思いますがとっても味のある歌い方 ) で聴かされると うっとりしてしまいます。ツボをよくこころえた steel guitar と 単音の fiddle (カントリースタイルのバイオリン)そして時折り聴かれるレキントギター風の生ギターが ”カントリーバラッドの良さ”を引き立ててくれています。

レイ・プライスのバンドは the Cherokee Cowboys といって名門バンドのひとつと言われていました・・・・・そこからは若き日のウィリー・ネルソン(1933年~現在)の他にカントリー歌手として名を成した人に Roger Miller (1936~1992年)、 Johnny Bush (1935年~現在) 、Johnny Paycheck (1938~2003年) などが輩出していますし、さらに名スティールギター奏者の Jimmy Day や Buddy Emmons など今からみると錚々たる人達がレイ・プライスのバンドに在籍してサポートしていたのでした。

このレコードのバックがチェロキー・カウボーイズ自体の演奏であるかどうかは判りませんが(レコードの場合 往々にしてスタジオミュージシャンを使ってのことも多いので)素晴らしいバックサウンドです。  尚、レイ・プライスは Willie Nelson の作曲家としての才能を高く評価していてここ以外でもウィリーの曲を沢山採り上げて歌っています。

私自身の感想なんですが 今の時代のカントリーとこの時代のカントリーとのサウンド的な違いは ”ドラムにある”と感じています。昔のカントリーはドラムが控え目で ( バック・オウエンズですらそうです ) バタバタとロック的なリズムの刻み方をしていない点に尽きるように思います-だから歌を安心して聴ける-と感じています。
このアルバム、単独でCDになっていたら私的には是非お勧め-ですがそのあたりの情報は判りません。
レイ・プライスっていいなぁー!大好きなカントリー歌手。
コメント
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