銚子・角巳之・三代目

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はじめに売価ありき⑤

2007年09月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1723 上流がインフレで下流がデフレ、挟まれた中流域は堪ったもんじゃない...。ところで利根川、もともとは東京湾に流れ込んでいたそうですが、徳川家康の江戸入府によって、銚子へ。と流れを変えたのだそうです(以前掲載しましたので、詳細省略)それまでの坂東太郎(利根川の尊称かと)は度々氾濫を起こし、中流域の方々はその都度、甚大な被害にあった。といくつもの文献に記載されております。もともとは自然のままに流れていたもの。被害に遭う。とはそこに人間が住むようになってから。自然が先で、人がそこに住むために開発をしてきて、都合が悪くなったので流れを“変えて”いった訳です。ちょっと脱線しました...。さて、モノの流れは川の流れの如し。であります。現在の上流・下流の相反する現象に、その場、その場の最適を重ねて行っても限界があります。まさに合成の誤謬であります。ならば、最終消費者が一番大切なんだ。という事で、はじめに売価ありき。と経済的価値(端的に言えば値段、しかも先入観に基づいた値段)のみで、流れ全体を制御しようと試みたけれど、どうも上手く行かないようです。川はいつも豊かな水量を湛えて流れ続けるとは限りません。上流の水源が枯渇する事だってある。中国産は嫌だ、やはり国産よね。と言った所で、食品に限ってみても自給率は40%以下...。この領域はもはや、モノの値段は誰が決めるのか?という流通の根源的問題すら飛び越えて、今そこで生きている人間の生き方そのものが問われているのでは?と思わざるを得ない状況に度々遭遇する今日この頃であります。


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