銚子・角巳之・三代目

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四月七日の...②

2021年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

どんなに強大な組織もやがて終焉を迎える...。そして絶頂期ではなく、どうやって終わらせたか?
このことと、桜の開花~散り際に至るその美意識は何故か非常に似ている...。何かを始めることは
難しいが、終わらせることはもっと難しい。しかも象徴的な存在である連合艦隊...。

最期の長官・伊藤大将は7,000名もの将兵を預かる身であり、その1兵たりとも無駄死に
させないとの信条から大和以下、残存する連合艦隊の無謀な特攻作戦を固辞するも、軍人である
以上、命令には従わねばならない...。個人の意思と正反対の組織決定(命令)であります...。

すでに敗戦は決定的であるが降伏していない以上、戦い続けなければならない。その最前線の
最高責任者の苦悩...。日本海軍の象徴・大和を残して敗れることは許されない。降伏後、大和は
敵軍によって無残に破壊されるであろう...。これは民族の魂まで破壊される真の亡国である...。

大和と共に生死を共にする覚悟を決めた伊藤長官は、一緒に行きたいと懇願する若い士官を強制的
に退艦させ、戦況が悪化した場合、最前線の長官命令で乗組員を退艦させることを確認し、沖縄へ
と出撃して行く...。過去に幾多の名優が演じた場面を思い出しております。続きは次回に。






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