銚子・角巳之・三代目

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四月七日の...③

2021年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

米国での勤務経験にて、その余りにも大きな国力の差を知る...。断固として日米開戦に反対し続け
ながら、最後の司令長官として日本海軍の象徴・大和と共に海に沈んだ伊藤長官...。滅びの美学だ、
何だ...と、私など戦争を知らない世代は自らは安全地帯にいて評論しているだけなのですが...。

そこに至る過程、時代背景...。もはや書物で読むだけであります...。誰しも生まれる時代を
選べませんが、生まれた時代、その場所で苦悩しながら人生を全うされた先人たち...。その後世
に託した想いを知ることは、今に生きる日本人の責務ではないか?...。そう思っております。

彼らには生きてこれからの日本を再建して貰わねばならない...と、若い士官を強制的に退艦させた。
もはやこれまで...の状況下、冷静に作戦の中止と乗組員の退艦命令を出し、自らは長官室に入り
その扉は永久に開くことはなかった...。昭和二十年四月七日、大和沈没・連合艦隊消滅...。

その後、ご長男も特攻隊で散り、生家も空襲で焼け、奥様も亡くなられた...。しかしながら
伊藤長官が生前に植えた桜の木は、毎年四月七日、主(あるじ)の祥月命日になると必ず満開に
なる...。地元では父子桜...と。桜にはやはり、日本人の魂のようなものが宿っているようです。






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