銚子・角巳之・三代目

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円高・株安③

2008年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2946_3 自由化を契機に、日本よりも遥かにコストの安い農産物が入ってくる....。時代はバブルが終り、急速にデフレ(モノの値段が下がる)局面に突入。お客さんは価格に敏感....。安価な輸入農産物は(というよりも原産地は関係なく、“安い”商品は)お客さんから熱狂的な支持を受け、益々輸入量を増やしていく。穀物などの基礎食糧は高い関税を掛けて、それを原資に国内農家保護政策を行う...。国内の生産者は高齢化し、後継者も激減....。日本のような零細小規模では国際競争に勝つことなど不可能。よって“大規模化”しなさいと....。大規模化したところには“ご褒美”あげるよ...。さて、国際合意で、食糧の価格は高いところに合わせるのではなく、出来るだけ国際標準に近付けなさい。となった訳です。公共経済学の項目でも触れましたように、食糧とかエネルギーとか人間生活に不可欠のモノが高く(値段が)なると、買えない人が出てくる。生きるために必要なものが買えない。という事は.....。今までカネの威力で買いまくっていた国が、最近はあちらこちらで“買い負け”....。そういう事であります。お隣の韓国も自由化に揺れた。国際合意に基いて、コストを下げようと”大規模化”をはかる。今までの何倍もの農地に大型の機械...。そうすると今まで5人で行えていた仕事が1人で済むようになった、コストも下がる....。めでたし、めでたし....ではありません。不要になった4人はどこに行ったのでしょうか?多くの場合、それらの方々はとりあえず何か仕事があるだろうと都市へ行く。ソウルやプサンに人が集まり始める。でも仕事はない....。失業率が上がり、都市の治安が悪化。農村は加速度的に過疎化が進み、美しい田園風景も維持する人がいなくなり、心の原風景が消滅していく....。韓国の方々は気付く。何の為の大規模化?何のための食糧生産?農業って食べ物を作るだけの産業なの.....。韓国は農業はただ食べ物を作る産業にあらず。という認識に改め、環境維持の最重要産業として位置付ける。関税で原資を確保して云々ではなく、税金投入による維持。公的資金は命や心の原風景を維持する活動にこそ投入すべきである....。いくら韓国や日本が大規模化したからと言って、アメリカやオーストラリアといった大きな国土を持つ国にはかなわない。文化、風土も違う....。韓国で出てきた言葉、身土不二(しんどふじ=体と土は同じである)....。続きは明日。 


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