銚子・角巳之・三代目

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人知れず...。

2021年09月25日 | 日記・エッセイ・コラム

先日夜半...、事務所を出ようと思ったら出漁していた小型底引き船団が戻って参りました...。時間は
21時頃でした。本来であれば翌日の早朝、銚子港に戻るまで操業しているはずが、沖合の状態が
悪かったようです。時々、こんな夜半の(漁船の)戻り風景に接し思うこと...。人知れず...。

それが仕事。と言えばそれまでの事ですが、真っ暗闇の銚子沖で操業し、漁の途中で海が荒れ、この
まま操業を続けるか戻るか難しい判断を迫られる。命が最優先ゆえ戻るという一択しかないけれど
戻ってしまえば水揚げ(稼ぎ)はなく、それでも燃料代等の経費は掛かる...。その苦衷...人知れず...。

知人の漁師の口癖...。しょうがねえや...。しょうがねえ(仕方ない)、私も含め誰しもつい使って
しまう言葉です。人知れず戻って来た漁師を見ながら考えました...。仕方ないには2種類あって、
一つはベストを尽くさず言い訳に使う場合と、ギリギリの決断を伴ってのもの(当然、漁師は後者)

誰も見ていない漆黒の海で、真夏の炎天下に田んぼや畑等々で...。人知れず作業にいそしんでいる方々
がおります。この方々を生産者と呼びます。彼ら(彼女ら)、過剰な保護を求めているのではなく、
自らの仕事に誇りを持って粛々と、人知れず...。こういう方々の顔が見えると行動が変わって参ります。

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