銚子・角巳之・三代目

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梁山泊②

2024年02月23日 | 日記・エッセイ・コラム

水滸伝の“滸”...という漢字は“ほとり”と言う意味で、狭義で解釈すれば近くとか側とか...。
故に意味は“水のほとりの物語”...。ほとり...という表現、何故か昔から好きで(特に理由
はないですが、恐らく言葉の響き)...。辞書を引くと広義の意味も出てました...。

果てしない...。或いは辺境..と。前者は壮大な感じがしますし、後者は中央から遠く離れた
場所のこと...。古来、変革は辺境からなる格言あります。何となく水滸伝の世界観が見えて
くるようです。そして側近、縁者という意味もありました。ますます近づいてきました。

水滸伝に描かれる豪傑たちは、一般的に言えばあまりお行儀が良くなく、何かを“やらかした”
人ばかり...。常に生きづらさを抱え、世間から弾かれて、みな“居場所”を探している...。
それでも日々、生きる意味を問い、死ぬに足る理由を探し続ける(某映画の番宣からですが)

1,000年と言う長きに渡り語り継がれるこの物語は、恐らく庶民の心の願望...。為政者
に反抗を促す危険な書として発禁処分になった歴史もあるように、名もなき庶民の怒りが
やがて“燎原の火”の如くなることを知っている..。そして“居場所”のこと...。