銚子・角巳之・三代目

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75年...②

2020年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム

本日、8月15日。75回目の終戦記念日であります。正午前に銚子・忠霊塔(戦没者慰霊碑)に行って参ります...。
ガダルカナル...にて、補給路を断たれ、ジャングルの中で数か月もさまよい続ける兵士の手記。私の人生はたった
22年間で終わりなのか?食べるものが無い...。食べたい...。そのTVを満腹で寝転びながら見ていた私...。

仲間が次々と餓死していく...。昔、戦地に赴いた経験のある近所のおじいさんに聞いたこと。本当に怖かったのは
敵兵でも、銃弾でもなく、仲間の日本兵...。気を抜いて寝てしまったら仲間に殺され食べられてしまうかもしれない
という恐怖...。こんな悲惨な経験、二度としたくない...。遠い昔ではなく75年前...。祖父世代が経験したこと...。

朝の連続テレビ・エールを毎回楽しみに見ております。主人公の友人として描かれているプリンスは戦中、国威発揚
のため軍歌を歌い、この歌に勇気づけられて戦地で人が死んで行ったんだ...と苦しみ、戦後しばらくは精神を病むほど
に落ち込んだ...と。そしてこのプリンスは、“海ゆかば” も歌っている。心を抉られるような歌声、旋律であります。

昔、近所のおじいさんは、海ゆかばが流れると立ち上がり、直立不動で頭を下げていた...こんな幼少期の風景、その
幼児は51歳になり、満腹で寝転びながら戦争特集を見て、海ゆかばを聞いて、後ろめたい気持ちになった...。本日
は自分と向き合い、後ろめたさの正体を探す日と致しました。それでは忠霊塔に行って参ります...。