銚子・角巳之・三代目

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ほお(頬)刺し...。

2020年02月24日 | 銚子のうまいもの

連日、マイワシが揚がっております...。初夏のいわゆる入梅イワシは脂が乗って最高でありますが、
今の季節、仮に脂が少なかったとしても美味しい食べ方...。この時期、このイワシならではの風物詩、
ほお(頬)ざし(写真)...。かつては街の至る所で目にしましたが...。

一般にメザシと言われるもの、恐らくこれはセグロ(カタクチイワシ)やウルメ(イワシ)の目を刺して
天日干し。一方、ほお刺しはマイワシ。頬...、と言っても、口の下、エラ部分から竹などを刺して天日干し...。
最近はプラスチックの棒で代用するのが殆どと思いますが...。

メザシと言っても、ほお刺しと言っても、イワシ類を塩にして天日干しする...。という至ってシンプルな
製法。内臓もそのまま、いわゆる丸干し...であります。栄養豊富で美味しく、しかも安価で...。ひと時代前、
質素倹約の象徴のような食べ物として印象付けられているかと思います。

しかし、侮ることなかれ...であります。かつて都内のスーパーマーケットの店頭にて、銚子港直送セール
なる企画を毎週(約3年に渡り)行っていたことがあります。その際、真っ先に売れ切れたのがこの頬刺し...。
懐かしさ、珍しさもあったのでしょうが、お客様方の購買理由、美味しいから..でありました。たぶん鮮度かと。