75年前の今日未明、
大日本帝国はアメリカ、イギリスなどの
枢軸国連合との戦争に踏み切った。
何度も開戦を回避するチャンスがあったのに
外交による交渉手段を捨て
自ら破滅の道を選んだという日。
昨日の朝日新聞にこの道を選んだことに関する
有識者たちの論評があり
2つの視点が特に目に止まった。
ひとつは明治維新以来の「富国強兵」を捨て
昭和に入ってからは
ひたすら「強兵」のみに走った結果だったということ。
その反省を元にして、逆に「強兵」を捨てて
ひたすら「富国」を追い求めた結果が
高度経済成長だったという説だ。
確かに戦争や紛争は経済成長にはマイナスどころか
経済の面で国を滅ぼしかねない。
戦後のインフレや物不足、経済停滞は
戦時中の歯止めなき国債発行のツケが回った結果だし、
現代においてどこかと一触即発の事態に陥れば
国の信用はがた落ちで株価も円相場も大暴落だろう。
経済重視の安倍政権が取るべき道は「強兵」じゃない。
もうひとつは
「空気を読む」という国民性が戦争を招いたという話。
日清、日露、第一次大戦の結果として
一応戦勝国の扱いだった日本は
嵩にかかって大陸への侵攻を始める。
日清戦争は戦後敗戦国を弱い物いじめ、
日露戦争は一度の海戦で勝ったところで講和に持ち込み
なんとか戦勝国の扱いを受けたが
実質それ以上戦闘を続ける力はなかった。
(ロシア革命のおかげで、
日本勝利というよりロシアが自ら負けた)
第一次大戦は尻馬、勝ち馬に乗っただけだし。
それでも国民は、マスコミも一緒になって
他国の軍備縮小のために自国も軍備縮小をを図る時の政府に
「弱腰外交」と一斉に罵声を浴びせた。
いわば、民衆そのものが太平洋戦争を焚きつけたようなものだ。
「ちょっと待てよ」と感じた人も異論を唱えることができず
周囲の空気を読んで口をつぐんでしまった結果
民衆の声なき声に乗じて軍部が暴走を始めることになる。
いまだその国民性は健在。
大統領候補ってだけの人のところへ首相が馳せ参じたり
「除夜の鐘がうるさい」という声の大きな人に気を使って
伝統の除夜の鐘をなくしてしまったり。
空気を読むことに長けた国民は
その選択が正しいかどうかを自ら考えることなく
大勢に迎合してしまう。
そこには哲学や信念が無い。流れ任せ、風任せ。
他国に脅威を感じると誰かが言って
民衆の流れがそれに同調すれば軍備拡張に走るだろう。
同調するだけの人たちは責任が無い。
言いたい放題言って、失敗すれば非難に回る。
そんな「空気を読む」国民性をどうにかしないと、
その結また道を誤ることになりなりかねない。
まして現代はネット時代。
真贋の区別なく莫大な情報が手元に届けられる。
ちょっとでもその情報を操作しさえすれば
大勢はいかようにでもできるだろう。
今の日本が歴史から学ぶべく、はその2点だろうと思うのだ。
大日本帝国はアメリカ、イギリスなどの
枢軸国連合との戦争に踏み切った。
何度も開戦を回避するチャンスがあったのに
外交による交渉手段を捨て
自ら破滅の道を選んだという日。
昨日の朝日新聞にこの道を選んだことに関する
有識者たちの論評があり
2つの視点が特に目に止まった。
ひとつは明治維新以来の「富国強兵」を捨て
昭和に入ってからは
ひたすら「強兵」のみに走った結果だったということ。
その反省を元にして、逆に「強兵」を捨てて
ひたすら「富国」を追い求めた結果が
高度経済成長だったという説だ。
確かに戦争や紛争は経済成長にはマイナスどころか
経済の面で国を滅ぼしかねない。
戦後のインフレや物不足、経済停滞は
戦時中の歯止めなき国債発行のツケが回った結果だし、
現代においてどこかと一触即発の事態に陥れば
国の信用はがた落ちで株価も円相場も大暴落だろう。
経済重視の安倍政権が取るべき道は「強兵」じゃない。
もうひとつは
「空気を読む」という国民性が戦争を招いたという話。
日清、日露、第一次大戦の結果として
一応戦勝国の扱いだった日本は
嵩にかかって大陸への侵攻を始める。
日清戦争は戦後敗戦国を弱い物いじめ、
日露戦争は一度の海戦で勝ったところで講和に持ち込み
なんとか戦勝国の扱いを受けたが
実質それ以上戦闘を続ける力はなかった。
(ロシア革命のおかげで、
日本勝利というよりロシアが自ら負けた)
第一次大戦は尻馬、勝ち馬に乗っただけだし。
それでも国民は、マスコミも一緒になって
他国の軍備縮小のために自国も軍備縮小をを図る時の政府に
「弱腰外交」と一斉に罵声を浴びせた。
いわば、民衆そのものが太平洋戦争を焚きつけたようなものだ。
「ちょっと待てよ」と感じた人も異論を唱えることができず
周囲の空気を読んで口をつぐんでしまった結果
民衆の声なき声に乗じて軍部が暴走を始めることになる。
いまだその国民性は健在。
大統領候補ってだけの人のところへ首相が馳せ参じたり
「除夜の鐘がうるさい」という声の大きな人に気を使って
伝統の除夜の鐘をなくしてしまったり。
空気を読むことに長けた国民は
その選択が正しいかどうかを自ら考えることなく
大勢に迎合してしまう。
そこには哲学や信念が無い。流れ任せ、風任せ。
他国に脅威を感じると誰かが言って
民衆の流れがそれに同調すれば軍備拡張に走るだろう。
同調するだけの人たちは責任が無い。
言いたい放題言って、失敗すれば非難に回る。
そんな「空気を読む」国民性をどうにかしないと、
その結また道を誤ることになりなりかねない。
まして現代はネット時代。
真贋の区別なく莫大な情報が手元に届けられる。
ちょっとでもその情報を操作しさえすれば
大勢はいかようにでもできるだろう。
今の日本が歴史から学ぶべく、はその2点だろうと思うのだ。