近江商人のふるさとでもあり、数多くの学校や教会建築を残したヴォーリズの活動拠点が近江八幡でしょた。ヴォーリズが設計した建築のなかで、個人の邸宅は数が少ないのですが、その中の一つが京都市街地の北部にある旧駒井家住宅です。今回は、近くを疎水が流れ、旧駒井け住宅以外にもユニークな建物が残る北白川界隈を紹介します。
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旧駒井家住宅は、京大教授の駒井博士の自邸として北白川疎水の畔に昭和初期に建てられた洋館で、現在は日本ナショナルトラストの所有となっています。外観は、普通の洋館ですが、内部に入るとなかなかしゃれた建物になっています。1階には、アーチ窓の連続が美しいサンルーム風の部屋があって、ここで午後のお茶をしたら素敵だろうと思います。2階に上がる階段にも細やかな神経が行き届いていて、その2階からは細かく区切られたガラス戸の向こうに大文字が見えます。庭には温室が作られていて、半地下のような構造になっていたように思います。
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この旧駒井家住宅の北隣には、レトロなアパートが現役で残っています。戦前に建てられたこと以外には詳しい情報は残っていないようですが、大島渚監督が住んでいたという話もあり、最近は映画のロケ地にもなったそうです。
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北白川疎水一帯は低層の住宅街で屋根の向こうに見えるマンションは、比較的少ない静かな地域です。この疎水を南に下ると、土蔵があるような民家の中に忽然とスパニッシュ様式で教会と見まがうような白い建物が出現します。京都大学人文科学研究所東アジア人文情報学研究センターの建物で1930年に東方文化学院京都研究所として建てられたものです。現役の研究所の建物ゆえ、内部は見ることができませんでしたが、ドア越しに眺めた内部は、変わった形の照明器具がぶら下がっていたり、廊下の途中に欄間風の透かし彫りがあったりで入ってみたくなる建物です。
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研究センターから、疎水を渡って西にいったところにあるのが、京大の北部構内で、その構内に建っている目だった建物が旧演習林事務室です。現在は京大全学の共用スペースとして使われています。平屋の木造にスパニッシュ瓦を乗せ、周りをベランダで囲み、隅切りをした角のところに入り口のある建物は、周辺のコンクリート造の学舎の中で、そこだけが奇妙な空間を作っています。
京都大学人文科学研究所東アジア人文情報学研究センターの旧名称は漢字情報研究センターと称し、漢字文献のディジタル化に必要なデータベース管理システムの開発を行っていました。漢字と言えば、日本で使われるコンピュータシステムでは、漢字の扱いは当たり前になっていますが、30年ほど前まではカナ文字がやっと、通常はアルファベットしか扱えませんでした。初期のパソコンでは、漢字を扱うために、独特のOSが必要で、これが非関税障壁のようになっていました。日本文をローマ字やカナのみの表記にすべきと言う学者もいらっしゃいますが、パターン認識が可能な漢字かな混じり文は優れた表記システムでは無いでしょうか。ハングルによるこうつう標識は、内容を判断するのに一瞬遅れを伴う、とは韓国のゲストハウスで聞いた弁です。
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この旧駒井家住宅の北隣には、レトロなアパートが現役で残っています。戦前に建てられたこと以外には詳しい情報は残っていないようですが、大島渚監督が住んでいたという話もあり、最近は映画のロケ地にもなったそうです。
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研究センターから、疎水を渡って西にいったところにあるのが、京大の北部構内で、その構内に建っている目だった建物が旧演習林事務室です。現在は京大全学の共用スペースとして使われています。平屋の木造にスパニッシュ瓦を乗せ、周りをベランダで囲み、隅切りをした角のところに入り口のある建物は、周辺のコンクリート造の学舎の中で、そこだけが奇妙な空間を作っています。
京都大学人文科学研究所東アジア人文情報学研究センターの旧名称は漢字情報研究センターと称し、漢字文献のディジタル化に必要なデータベース管理システムの開発を行っていました。漢字と言えば、日本で使われるコンピュータシステムでは、漢字の扱いは当たり前になっていますが、30年ほど前まではカナ文字がやっと、通常はアルファベットしか扱えませんでした。初期のパソコンでは、漢字を扱うために、独特のOSが必要で、これが非関税障壁のようになっていました。日本文をローマ字やカナのみの表記にすべきと言う学者もいらっしゃいますが、パターン認識が可能な漢字かな混じり文は優れた表記システムでは無いでしょうか。ハングルによるこうつう標識は、内容を判断するのに一瞬遅れを伴う、とは韓国のゲストハウスで聞いた弁です。