7月に『琵琶湖からハス消えた…国内最大級群生地で異常事態 食害?生育悪化?』のニュースを取り上げた。琵琶湖岸にある国内最大級(約13ヘクタール)のハスの群生地に、今年はハスの葉が見られないという異常事態が起きていた。
その原因は諸説あげられていたが、調査を経て、この度原因が解明された。
原因は土壌環境の悪化。しかも、ハス自身が成長の過程で生育環境を悪化させていた。烏丸半島周辺は、約40年前からハスの生育が拡大したとみられるが、40年以上に渡って湖底にハスの葉や茎が積み重なり、土壌内が酸欠になっていたのだ。今回判明した湖底の土壌の酸欠状況は、陸上の植物が生育できないほどのレベルだという。一方、推測されていた病気やカメなどの食害の可能性はほとんどないとされた。また、気象条件や水質についても、例年と比べて特異な状況はなかったと確認された。
ハス自身がハスの成育に適さない条件を作り出していたわけだ。
原因が分かったものの、その対策をどうするかが問題。ハスを保護する根拠法令がないので責任機関が明確にならない。また、地元漁業にとってはハスの隆盛は、魚の生息環境の悪化になるので簡単に賛成できない。
ハスは人の手を加えないと、健康的に育たないのかもしれない。手入れをすれば他の動植物と共存共栄が図られるかもしれない。といっても、この広大な面積・・・いったいどうなることやら。
琵琶湖の烏丸半島の蓮の群生地の蓮がなくなったと知り、驚いていました。
原因がわかって、少しほっとしました。
湖底の蓮の根や葉を整理したら、また復活することができるのですよね。
蓮も酸欠で滅びるのですね。群生地が広がり過ぎてはいけないのですね。