民主党がマニフェストで建設中止を掲げていた八ッ場(やんば)ダム。
国土交通省は、この計画発表から半世紀以上も経過した八ツ場ダムの本体工事の入札を延期した。・・・・・はてさて、この先どうなるのでしょう?
自然環境保護のためには、もちろん止めるべきなのだが、八ッ場ダム工事事務所サイトの工事実施状況をカチャッてみたら、相当広い範囲にわたって、道路の新設・橋梁工事、護岸工事、代替地造成・整備等の工事が進んでいる。
今日のニュースによると、2008年度までに総事業費4,600億円のうち周辺道路の整備などですでに3,210億円が投じられているそうだ。うち1都5県の負担分は1,460億円に上る。
某県知事は「事業を中止した方が国の支出が膨らむ」「多くの議員が事業が7割進んでいることを知らないなど党内の議論が不十分」と言う。某都知事も「「完成するより、ばらして駄目にしてしまったら補償も含めてお金がかかると思う」と。
結局、お金のことしか伝わってこない。まずは、お金のことを抜きにして、どうしたらよいのかをこの機会に考えたらどうでしょうかね。民主党もその辺のことは織り込み済みで、無駄を削減すれば何とかなると言っているのでしょうから。(違うのかな?)
また、中止にするのであれば、既に工事してまった個所を、どのようにして元に戻すのか?どの程度まで戻せるのか?そういう話を聞かせてほしいものです。
そして、地元の川原湯温泉の住民が「ここに話を聞きにくる候補者は、誰もいない」「私たちは『まな板の上の鯉』」。という声を無視してはイケませんよね。国の金?自治体の金?・・・一番大変なのは、政治の過ちに振り回されてきた地元で生活している方々ですからね。
埼玉県知事 「民主党の公約そのものがルールを無視したもの。」
東京都知事 「基本的に建設反対に反対。7割もできているプロジェクトをやめる意味は、理解できない。」
立地予定の群馬県を除く周辺の1都4県の知事は、中止の際には支出済みの負担金約1500億円の返還を求めることで一致した。
建設を中止すれば、橋脚は地震で倒壊する。
また「国交相は、ダムの建設を中止した後の治水対策について、流域の首長に集まってもらい、どういう代替案があるか議論する場を設けて検討する方針を示した。」
まだまだ落ち着くのは先のようです。