4月10日に桶川市の「福禄寿と芭蕉句碑」を取り上げたが、その句碑の後ろに幹・枝振りが奇妙に曲がっている大木があった。何の樹だろう?
5月29日に再訪。すっかり繁った葉に覆われていた。(写りイマイチ)
葉を確認したところ、エノキだと思われる。
エノキ(榎)は、ニレ科エノキ属の落葉高木で、葉の付け根から3本の葉脈が長くのび、鋸歯は先端から葉の半分ほど。鋸歯の先端には脈が達していないなどの特徴がある。
T字路の角にエノキ、その左右にソメイヨシノがある。この配列にしても寿命(エノキ400年、ソメイヨシノ60年と言われる)を考えても、その昔はエノキだけがあったのだろうと思われる。何故、ここに?ポツンと。
調べついでに目にしたが、江戸時代の頃、街道には一里塚が設置され、多くの一里塚にはエノキが植えられたようだ。エノキは生長すると径1m、高さ20mの大木になり、大きく枝を伸ばした姿は遠くからでもよく見え目印になった。さらに、夏は葉を繁らせ木陰をつくり旅人の休憩場所にもなった。
しかし、当地は、中山道のような街道沿いではないし一里塚もない。ただ、荒川に沿った道であり、南に行くと荒川舟運で栄えた平方河岸(上尾市)もある。今よりも人通りがあったとしても不思議ではない。目印と休憩場所・・・・・にしたかったのかもしれない。
それはそうと、現地の説明板によると芭蕉句碑の幅は最大1.58mとのことで、上の画からしてもこのエノキの径は1m以上ありそう。だとすると幹周は3m以上あって環境省の巨樹の定義に該当する。(でも、データベースには載っていなかった?)
それほど大きいのだが、幹は途中から奇妙な形になっている。大きな枝が折れて細くなっているのかもしれないけど、残っている枝は上から押しつぶされたように曲がっている。何やらいわくがありそうな感じである。
桶川のエノキ、知りたいですね~、その時にはまた必ず。
なのに、何でこんな残念なことになったのか・・・。
桶川市の「福禄寿と芭蕉句碑」の後ろの大木はえのきなのですか。不思議な幹ですね。
なにかいわくがあるのでしょうか。わかったら、ぜひ教えてくださいね。
根岸森林公園にも、オオシマザクラとエノキが寄り添ったよい景色のものがあり、今まで何度もブログに登場させています。