シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

『桜』好きな日本人

2012-03-31 | 豆知識的な…

3月も下旬になると「今年の桜はどうかな?」とか「ソメイヨシノは開花したかな?」などの会話が聞こえる。
今日は東京の開花宣言がなされた。標本木の花が5~6輪開いたわけだ。
東京都の標本木が靖國神社にあることは、ほぼ常識となっているのでは。(埼玉県は熊谷の荒川桜堤にあるそうだが、知らなかった。)

そんな日本人が好きな桜のことを改めてカチャッてみた。

桜の開花=春の到来。日本人の春に対する季節感を形成する重要な風物となっている。
科学的な温度観測ができなかった時代には、桜の開花が農業開始の指標となっていた。また、寒い冬をしのいだ後、一番初めに春を告げるのが桜の開花ということで、桜が咲くのを待ちわびる人が多かったこともあるそうだ。

花見と言えば“桜”だが、奈良時代には中国から伝来したばかりの“梅”が鑑賞されていたという。平安時代に桜へと変わってきた。梅の頃はまだ寒いからな~。

移り変わりは歌にも現れており『万葉集』において桜を詠んだ歌は40首、梅を詠んだ歌は100首程度だが、平安時代の『古今和歌集』ではその数が逆転する。また「花」といえば桜を意味するようになるのもこの頃からだという。

花見の風習が広く庶民に広まっていったのは江戸時代、徳川吉宗が江戸の各地に桜を植えさせ、日頃の不満を解消させるために花見を奨励してからだといわれている
“乱痴気騒ぎ”という普段は滅多に耳にしない単語を花見で聞くのは、うっぷん晴らしという歴史があるからなのかな。

桜に関連した単語もけっこうある。
花見酒」は桜の花を見ながら飲む酒だし、夜に花見をするのは「夜桜」。「夜梅」とは言わないな。他の植物だったら「○○のライトアップ」だな。

桜吹雪」は一斉に花弁が落ちる様で、キレイだの桜の儚さを感じたりするのかもしれないが、本来の吹雪は辛くてできるなら避けたいもの。見た目で付けないでほしい!と思う雪国生まれ。

葉桜」なんてことも言うが、それは「葉」でしょ。もしくは「葉だけになった桜」の短縮形なのか。・・・と思ったら、開花~5分咲き~7分咲き~満開~(その後は)~3分葉桜~5分葉桜~9分葉桜(ときて、最後に)~葉桜、と呼ぶようだ。

東京の桜の見頃は来週末からの一週間。埼玉では数日遅れるだろうから、再来週あたりに見に行こうかな。

コメント (4)
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