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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

武士道の復活なくして未曽有の危機を乗り切ることは困難だ!

2020年12月24日 | 思想家

戦後の我が国の歩みは、欧米流の民主主義を日本という風土に根付かせるのが国家目標であった。それまでの培われた伝統は否定され、一からの出直しを迫られたのである。しかし、今のアメリカの現状を見るにつけ、やはり日本は日本でなければならないのである▼日本回帰の現象は、我が国において幾度となく繰り返されてきたことである。江戸時代の思想家である山鹿素行を引き合いに出しながら、平泉澄は「多年の学問が専ら異朝の尊ぶ学者古来の通弊に堕した事を懺悔している。即ち我が国の学者識者といはるゝほどの人にして、外国の書籍に読み耽らざるはなく、読み耽っては自然之に心酔し、心酔してはいつしか我をいやしみ彼を尊び、内外本来を転倒するに至る弊風は、古くより存する所であって」(『武士道』)と書いている▼アメリカは頼りにならず、周辺国は我が国を敵対視するにいたっては、日本精神を復活し、危機に対処しなくてはならない。内なるパトリアの再建こそが急務なのである。平泉は日本精神に関して「日本人の道を、命にかけて実行実践し、その為には潔く散ってゆこうとする気象に於いて秀でゝいるのである。昔より花は桜木、人は武士という」(『同』)と定義している。そうした日本精神を日本人の中にあるかどうかが問われているのであり、「義烈の気象」を呼び起こせるかなのである。

コメント (3)
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