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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

保守のネット言論に期待されるのは言葉少なに簡潔に話すこと!

2020年12月05日 | ネットの世界

ネットのおかげで色々な情報に接することができるようになった。大手メディアが偏向している中にあっては、バランス感覚を保つためにも、ネットが重要な情報源となっている。しかし、その一方で弊害も出てきている。保守のブロガーやユーチューバーの間で、ちょっとした考え方の違いをめぐって、お互いを罵り合うということが起きているからだ▼多くのフロアーがいることもあり、暇なしに発信しなければならないわけだから、間違いもするし、訂正を余儀なくされることもあるだろう。根本において、日本という国家を愛するということがあれば、そんなささいなことで、目くじらを立てるべきではないのである▼保守派の原点とは何か。プルタルコスが『饒舌について』(柳沼重剛訳)で述べていることが参考になる。饒舌家と反対の人々を評価したのである。「とめどなく走るような調子で話す人よりは、言葉少なに簡潔に話し、少ない言葉の中に多くの意味をこめて話す人の方が賞賛され、愛され、賢いと思われるものだということを知っておくことだ」▼プルタルコスは「何かを言って後悔したことはたびたびあるが、何かを言わずに後悔したことはない」というシモニデスの言葉を「座右において、拳々服膺(けんけんふくよう)すべきである」と書いている。保守のネット言論は期待されているだけに、時には頭を冷やすことも必要なのである。

コメント (1)
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