ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和12年-佐保座で軍人家族慰安「観劇の夕」

2015年06月22日 04時23分43秒 | Weblog
 昭和12年(1937)の暮れ、この年の7月に起きた支那事変で出征応召した郷土兵の家族を慰安する会が軍事後援会の主催で行われています。その案内状が当時の社町(現加東市社)の軍事関係綴に綴じられています。
 会場は佐保座と記されています。佐保座は明治から昭和にかけて、加東郡(現加東市小野市域)の娯楽の殿堂として演劇や活動写真(映画)で賑わいました。加東市社の銀座通りにあり、現在は跡地に県信が建っています。



拝啓
 時下厳寒ノ砌御尊堂愈々御清適奉賀上候
 偖而左記ノ通リ町出身出征応召軍人家族慰安ノ
 「観劇ノ夕」ヲ開催可仕候間御来観被下度
 此段御案内申上候         敬具

  昭和十二年十二月二十三日
    社町軍事後援会長  大 橋 實 次

 神田栄太郎 殿

       記

一、日時  十二月二十三日午后五時三十分

一、 社 佐 保 座
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