ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

秋津住吉神社で伝統の雨乞い「西戸百石踊」

2013年04月29日 07時17分50秒 | Weblog
 28日(日)、青空から差す日差しがまぶしい加東市秋津の住吉神社境内で、何百年もの伝統を今に伝える「百石踊」が奉納されました。去年から4月29日の「昭和の日」に奉納されることになっていましたが、今年は東条地区で大きな行事が重なっているために28日に変更しておこなわれとのことでした。
 すでにこの歴史ブログで紹介しておきましたが、うれしいことに知り合いのご夫婦がブログを見て、踊りを見に来られたとのことでした。地元の方はもちろん、多くのカメラマンも訪れていました。
 この雨乞い踊りの説明を再掲します。
 秋津百石踊は、「旱魃の時には住吉神社の神前で踊って雨乞いをせよ」という神功皇后の言葉があったと伝えられている住吉神社の神事です。パンフレットの解説では、実際は室町末期から桃山初期の頃に雨乞い踊りとして始まったものだろうとされ、この踊りを一度催すと、百石分の経費を必要とすることから百石踊りと云われているそうです。もとは住吉神社の氏子村が参加していたそうですが、今では西戸(さいど)地区保存会だけが伝えています。昭和47年に兵庫県の重要無形文化財に指定されています。最近では、平成6年の日照りの年に雨乞い祈願で奉納されています。
 私もこれで5度目ではないかと思いますが、独特のリズム、問答形式の掛け合いなどちょっとコミカルな感じがしてだんだん引き込まれています。人口減少社会に入り、こうした地域の貴重な伝統芸能の維持継承はますます困難になってきます。しかし、そうした状況を乗り越えて大切に守り続けておられる保存会の皆さんに敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。ふるさと加東の、そして兵庫の大切な宝ものです。
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