ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

「道徳心を高める都市宣言の町」の碑と百旗墓地の無縁墓のピラミッド

2024年09月16日 06時01分26秒 | Weblog

 加東市社の市街地の東に百旗墓地があります。源平合戦の古戦場で知られる三草山合戦で平氏の陣を急襲し、敗走する平氏を追って、この地まで来た源義経率いる源氏が百本の白旗を立てて源氏の兵士を集めたことから、百旗(ひゃくはた)、百旗立(ひゃくはったい)という地名がついたと言われています。
 この地は、社村と隣の木梨村の境にあたり、かつては、村境の石碑が建てられていました。今は、加東市役所北の駐車場入口に他の道標とともに移設され、保存されています。また、西国巡礼の道筋にあたり、京の都から西国に出る旧街道でもありました。多くの兵や巡礼の旅人がこの地を通り過ぎていった道筋でもあります。
 この地の一角に小さな公園があり、そこに三角おむすびのような形の石碑があります。社町時代の都市宣言である「道徳心を高める都市宣言の町」と刻まれています。地区クリーンキャンペーンのあとだったので、公園はきれいになっていました。旧国道372号をはさんで、向こうに百旗墓地の無縁墓のピタミッド、さらにその向こうにJAみのりの本所ビルが臨めました。目を閉じると、その景色に重なって百本の白旗が浮かんできました。歴史を感じるミニスポットでした。
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