ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

東条川疏水「加東のため池7号」-山国の王子ヶ池

2015年10月25日 04時41分09秒 | Weblog
 加東市山国の原田池から見た夕日の絶景を紹介しましたが、その南には王子ヶ池があります。この池は日の出の絶景ポイントです。私は近年の初日の出はこの王子ヶ池の堤で拝むことにしています。
 この池も東条川疏水ネットワーク博物館のため池です。写真の標識が建てられていました。「ため池-加東7号」で、東条ダム(鴨川ダム)からの用水が県営嬉野線で送られてきています。
 
この王子ヶ池には昔から言い伝えがあります。故吉田省三先生の『北播磨の伝説』に紹介されています。伝説はだいたい次のような話です。

 昔、山国の人がこの地に池を造ろうとしましたが、何度も失敗したので、地神さんを鎮めるために人ばしらを立てることにしたのです。人ばしらには身よりのない男がなり、箱に入って鐘をつくので音が聞こえている間に完成させるようにと言いました。村人は7日の間日に夜をついで作業を続け完成ささせました。村人は感謝の気持ちをこめて男の箱を埋めた場所を高く土を積んだと伝えられています。今でも池の底には小高いところがあるそうです。
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