西国第二十五番霊場は御嶽山清水寺。日本遺産「1300年つづく日本の終活の旅 西国三十三所観音巡礼」の観音霊場の一つです。
この清水寺に登山道路が開通したのは昭和49年(1974)4月。総延長は3キロメートル。私が大学生の頃で、47年前のことでした。小学生の頃、父親に連れられて、麓の平木から山頂の寺まで古い登山道を歩いて登ったことが懐かしく思い出されます。懐中電灯の光の先に巨大なヒキガエルが浮かび上がった時の衝撃は今も忘れません。
この絵葉書は、東条湖の絵葉書を提供していただいた故埜尻善之氏です。削られた山肌と鋪装され白線が引かれた道路が、麓から山頂に向かって緑の中を大きなカーブを描きながら延びているのが一目で分かります。その先には赤い屋根が見えます。開通直後の清水寺登山道路の空中写真。観光バスで多くの参拝者を迎えることができるようになり、その記念の絵葉書がつくられたのでしょう。