平成17年(2005)、滝野町立滝野東小学校に勤務していた時、6年生の総合学習で「未来に伝えたい滝野の歴史遺産」の学習に取り組みました。その時に作成した「歴史遺産新聞」の見本で取り上げた滝野町新町(しんまち)地区の新聞記事の一部を紹介します。旧加茂村役場、愛宕神社、そして、尾縣齊の描かれた大正時代の新町の絵と解説を紹介します。
新町の通りにある二階建の公民館は、新町が加茂村だった頃の村役場の建物です。加茂村は昭和29年に滝野町と合併して滝野町になりその名前は消えましたが、役場の建物は公民館として今も残っています。加東市になっても、昔の加茂村新町の中心だった歴史を伝えてくれる建物として大切にしていきたいですね。
新町の町なみを見下ろす東の高台に愛宕神社があります。もとは下の町にあったそうですが、明治時代に今の高台に移されたという話です。昔、新町が大火事にあったので、火の神である愛宕さんをまったといわれています。
明治時代には新町の町は行商の人や荷物を運ぶ人でにぎわっていたそうです。荷物を運ぶための牛や馬をつなぐ場所が必要なので道も広くつくられていました。
(尾縣さんの話より)