昭和20年(1945)、大東亜戦争が終結した年の年末に、社町長から各区長に対して、「奨学基金、協議費」などの納付に関する通知が出されています。これは、社区(現在の加東市社)の「参考綴」に綴じられているものですが、敗戦直後の地方に於ける行政の状況の一端を知ることができます。各地区の賦課戸数、基金、協議費、縁故地使用料、嬉野開発寄附の項目で納付額が示されています。そして、協議費の130円は社高等女学校の校長と社警察署長の餞別金に充てることが備考覧に記入されています。通知文は次の通りです。尚、一覧の金額は円、銭です。
昭和二十年十二月十二日
社町長 合田常蔵
各区長殿
奨学基金協議費及其ノ他納付ノ件
標記ノ件左記ノ通リニ候条御手数ニ候ヘ共昭和二十一年一月十五日限リ御納付相成度此段通知旁々御以来申上候
区名 賦課戸数 奨学基金米麦各五合 協議費 縁故地使用料 嬉野開発寄附金 合計
社 六六二 三九七、二〇 五七、九三 六、四三 三三一、〇〇 七九二、六一
山国 一六九 一〇一、四五 一四、八八 四四、六六 八四、五〇 二四五、四四
松尾 四〇 二四、〇〇 三、五〇 一、一二 二〇、〇〇 四八、六二
出水 五四 三二、四〇 四、七三 二七、〇〇 六四、一三
田中 三八 二二、八〇 三、三二 三〇、五四 一九、〇〇 七五、六六
鳥居 三八 二二、八〇 三、三二 一、三四 一九、〇〇 四六、四六
貝原 四二 二四、六〇 三、五九 二〇、五〇 四八、六九
野村 七一 四二、六〇 六、二一 三五、五〇 八四、三一
西垂水 二六 一五、六〇 二、二八 三九 一三、〇〇 三一、二七
窪田 一〇一 六〇、六〇 八、八一 六四 五〇、五〇 一二〇、五五
家原 九二 五五、二〇 七、九八 二五、四三 四六、〇〇 一三四、六一
上中 七四 四四、四〇 七、四八 三、三一 三七、〇〇 九一、一九
梶原 四〇 二四、〇〇 三、五〇 二〇、六八 二〇、〇〇 六八、一八
喜田 四一 二四、六〇 三、五九 五一 二〇、五〇 四九、二〇
合計 一四八七 八九二、二〇 一三〇、一二 一三五、一〇 七四二、五〇 一九〇〇、九二
備考 協議費一三〇円
(社高女校長及萱島社警察署長餞別金)