ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和20年-終戦直前の松根割人夫出役割当表

2014年11月14日 05時39分04秒 | Weblog

 来年は終戦70周年を迎えます。約70年前の日本、郷土の状況を知る資料を紹介します。「社区 参考綴」には昭和20年(1945)前後の社区(現在の加東市社)の文書が綴じられています。その中に、8月15日の終戦直前の7月末の松根割人夫出役割当表があります。7月26日から31日までの6日間で、社区内の各組からの出役員数割当です。各組2~3人となっており、合計で、1日あたり7~8人になるようなっています。組長の認印も付けられています(写真)。

 この綴の中に、昭和20年(1945)7月、社区諸綴の中に松根油の採集勤労奉仕作業についての書類があります。軍需物資が欠乏し、ガソリンなどの石油燃料の不足を補うために代用燃料として松根油(松から採取する)が使われました。以前にこのブログで紹介したものですが、再掲します。

一、松根油採取勤労奉仕ノ件
(イ)松根割人夫七月十一日ヨリ毎日八名宛別表ノ通割当ニ付人夫出役方御配慮相成タシ
(ロ)勤労奉仕ノ方ハ日当トセス割賃トシ左ノ通リ支給ス
   道具持 一〆 十五銭  工場道具しようスルモノ 一〆 十三銭
   工場ニ於テ短ク切断シタルモノ 一〆 五銭
(ハ)常傭ニ願ヒ得ルナラバ左ノ賃金ヲ支給ス
   男 日当 約十円   女 日当 約三円
(ニ)時間ハ毎日午前七時ヨリ午後六時迄トス
二、松根原木買入
  一等 約十五年以上ノ上質ノモノ  十〆  三円
  二等 上質ノモノ         十〆  二円五十銭
  三等 年数ニ不拘油ヲ含ムモノ   十〆  一円八十銭
  等外 殆ンド□タノモノ      十〆  一円

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする