今から87年前の昭和2年(1927)の11月の末、消防協会主催の「防火宣伝演劇」が、当時加東市社にあった劇場、佐保座(現、社市街地の銀座通りの県信辺り)で開催されています。
佐保座は当時の娯楽の殿堂として、近隣町村からも多くの人が訪れていたようです。当時の社区の文書綴に綴じられている区長への依頼文を紹介します。
拝啓晩秋ノ候愈々御多詳ノ条奉賀候扨テ今回本部消防協会主催ノ元ニ来ル十二月五日ヨリ仝十二日頃迠ノ間各町村ニテ防火宣伝ノ為メニ宣伝劇ヲ開演スルコトヲ協定候ニ付テハ各町村モ之ヲ後援スルコトニ相成当町ハ来ル十二月五日社佐保座ニ於テ開演候間御繁忙中御手数ニ御察シ申候ヘ共是非各戸ニ一枚宛購入観覧候様御尽力相成度此段及御依頼候也
昭和二年十一月二十五日
社町役場
各区長殿