ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

社のランドマーク

2007年03月19日 06時22分32秒 | Weblog
 加東市社の中心、市街地にあって、ひときわ高くそびえ、遠方からでもよく見えるのが関西電力の鉄塔です。写真は市街地の新池の堤から撮影したものです。
 加古川の東には、河岸段丘の地形が発達しており、市街地は中位段丘とよばれる台地になっています。昨日紹介した鳥居などの地区がある平面より一段高くなっており、嬉野台地との中間にある台地です。
 この台地にある市街地に関西電力社営業所のビルがあり、そのビルの上に鉄塔がそびえているので、低位面の位置から見ると、一層高く見えるというわけです。
いわば、社のランドマークになるこの鉄塔。社市街地の道案内の目印にされることが多いのですが、意外にその高さは知られていません。
 関西電力にお聞きしました。ビルの屋上までの高さが15.07メートル。鉄塔の高さが29.53メートル。地上から鉄塔のてっぺんまでの高さが44.6メートルになっているそうです。約45メートルなんですね。

 ところで、営業所正面玄関の脇の大きな石に古歌が刻まれています。

 愛しき 小目の小竹葉に
 霰ふり 霜ふるとも
 な枯れそね 小目の小竹葉

 この歌は、昔、応神天皇が播磨を巡幸されたときに、穂積の里(ほづみのさと:今の加東市穂積を中心とした広い範囲の地域)の小目野(おめの:今の加東市野村の小部野か)で、詠まれた歌とされています。播磨風土記に出てくる穂積の里、小目野の地名に因んだ古歌がこのランドマークの直下にこのような形で紹介されていることに驚きと新鮮な感じを受けました。
 
コメント
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