王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

日銀 7ヶ月ぶり利上げ

2007-02-22 12:23:13 | 経済
日銀、7カ月ぶりの利上げ/個人消費はプラス基調と判断(産経新聞) - goo ニュース

昨日日銀により政策金利が0.25%から0.5%に引き上げが決定し即日実行されました
これを受け今朝のTVニュースでは女性エコノミスト或いはファイナンシァルプランナーとかを呼び「今回の利上げは銀行金利にも及び銀行金利も100万円で1000ほど上がるが住宅ローン30年物が元本3千万円で120万円位の負担増とか」何か利上げが悪そうな話をさせていました 果たしてそんな程度の話で済むことでしょうか?

爺のような素人には世界の金融市場の思惑などわかりませんが上の決定を見て今日の日本の株価と対ドル円の為替レートを見ていました

株価は久々の¥18000円台乗せ
為替レートは円安の1ドル121円前後で推移しています
何か市場の反応がちぐはぐですね
金利が上がれば債券相場が上がり株価が下がる
金利が上がれば日米間の金利格差が縮み円高の方向に動く 円高は株式市場に警戒感をもたらす と言うのが原理原則は筈ですが

金利上げは織り込み済みでまだ国際金利より低いので円買いをしドルやユーロ債権に投資が続いているのですかね?
前回の利上げの環境整備のため、円の月末算高を減らし円資金ジャブジャブが解消された筈でした 月末の円資金が釣り合いの取れているものなら金利上げの決定に円安傾向は可笑しいですね?

このままでは輸出額が輸入額を年間10兆円以上になりこの分は財務省にドルから米国債に代わり日本から米国に持ち出さてしまいます この分内需の不振になります 加えて円安は石油を始め輸入品の価格を押し上げているのです

せめて輸出入の額が均衡するまで金利を上げてゆく事とその間為替市場に円安の為の介入をしない事が政府の仕事です
出来るかなー 安倍総理に出来るかなー 総理はまだ「力強い経済成長を」なんて夢見ています 
市場の反応と政府の対応を静かに見守りましょう

産経新聞:
日銀は21日、政策委員会・金融政策決定会合の2日目の協議を行い、政策金利の無担保コール翌日物の誘導目標を、年0・25%から0・5%に引き上げることを8対1の賛成多数で決め、即日実施した。政策金利の引き上げは、昨年7月のゼロ金利解除以来で約7カ月ぶり。今後は預貯金や住宅ローンの金利引き上げにつながって、企業や個人レベルでも影響が広がりそうだ。翌日物金利の上限となる公定歩合も、現行の年0・4%から0・75%に引き上げた。

 この日は、前日に続いて経済物価情勢を論議した後、議長役の福井俊彦総裁が政策金利の引き上げを提案した。政府側は改めて利上げに慎重な意見を表明。政策委員による採決では岩田一政副総裁がただ1人利上げに反対し、日銀執行部の賛否が割れる異例の展開となった。


 政策委員の大半は、昨年10~12月期の国内総生産(GDP)が年率換算4・8%増と大幅に改善したことや、個人消費も上向いて企業から家計への景気の波及は進んでいるとの認識で一致。また、企業部門は引き続き好調で、日銀は「設備投資の増加も続く」と予測する。日本経済とつながりの深い米国経済も急減速の懸念が薄まっており、利上げの下地が整ったとの判断を後押しした。

 一方、全国消費者物価指数(CPI)が弱含むなど、経済指標にはなお強弱感が入り交じっている。この点に関連し、「岩田副総裁から、物価の先行きへの不確実性について指摘があった」(福井総裁)ものの、採決で利上げを覆すには至らなかった。

 安倍晋三首相は官邸で記者団に、「力強い成長が大切。今後とも金融面で経済を支えてほしい」と注文をつけた(引用終わり)
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