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王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

八甲田山で雪崩 スキー客 2名死亡

2007-02-15 08:27:46 | 社会
東京の男性2人が死亡 青森・八甲田山系の雪崩(共同通信) - goo ニュース

事故が有ったのは昨晩知っていました
八甲田山でと聞こえていたので何と無く「八甲田山死の彷徨」を思い出していたのです
今朝みのさんの番組で救出場面を流していましたが現場は気温マイナス5度風速33メートルで斯界が5~6メートルという事でした 遭難者は勿論 救助隊も辛いのが良く判る画像でした
この風ではヘリコプターが使えないと言う事で救助隊は歩いて現場に向ったようです 風がなければ山の中腹までスキーのリフトかゴンドラが使えたのでしょうが、これも風で動かなかったようです

なんとまあ「スキーツアーの一行」はこの天候の中まさに「雪中行軍遭難の碑」方向に歩いている時ツアー客の一部が雪崩に巻き込まれた様です
死者2名重体1名だそうです お亡くなりになった方にお気の毒ですが全滅で無かったのがせめてもの救いです

「八甲田山死の彷徨」は新田次郎氏の作品で1902年1月下旬青森の歩兵第五連隊の一中隊210名が八甲田山系の「雪中行軍」を行った際、記録的な寒冷前線に襲われ荒天の中で199名が遭難死した事件に題材を取った小説です
後に映画化され主役の中隊長(北大路だと思う?)が「天は我々を見捨てた」と叫びそれがはやり言葉になった時代がありました
その遭難現場の中心に立ったのが「雪中行軍遭難の碑」なのでしょう 行軍はやがて来るロシア戦に備え装備備品の点検と兵の耐久力を試す軍の意向による物でした
今回の事件は民間のスキーツアーですから二つは無関係ですが、偶然の一致といえ因縁を感じます

今回は異常気象といっても暖冬により雪崩が平年より起こり易かったと思われます
二つに共通する事は普段であれば何の問題も無くとかいつも通りなら半日で通過できる---のにと言われる場所で起きています

人間は天候の急変を体感で受け止め行動を変える特性を持ちませんから「長生きしたい方」は危険な場所に近寄らない事です

共同通信:
スキー客2人が死亡した青森市の八甲田山系の前岳(1、252メートル)で起きた雪崩で14日午後、青森県警などの捜索隊は行方不明中のスキー客の男性1人を発見した。意識があり、命に別条はないもよう。県警によると、雪崩に遭遇したのはスキーのツアー客やガイドら24人で、このうち死亡したのは東京都北区の会社員近藤昭広さん(39)と、世田谷区経堂の職業不詳小菅知之さん(44)の2人。(引用終わり)
コメント (2)
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